アメリカへの旅の最初にバンコクで一泊したのは、妻の再検査のため。3月の人間ドックで肺に影が見え、最悪の場合にそなえて経過観察に。今回はレントゲンではなくCTスキャンで精密な検査をすることになった。
妻はCTスキャンが初めてで、痛いのそれ?な状態だったが、ただ大人しく寝ていれば済むやつなのでダイジョブダイジョブと励ました。
その日のうちに診断が下りるサービスだったので、夕方の飛行機で旅立つことにしていたが、医師が急に忙しくなったとかで段取りが遅れに遅れ、説明を聞けたのは空港へ向かう直前だった。
診断は・・・白でも黒でもなかった。朗報は影のサイズが小さかったこと。レントゲンでは6ミリとされたものが、今回は4ミリと判明。6ミリは良性と悪性の境目なので緊張感が高まるが、4ミリの場合はただちに騒ぐ必要はないらしい。
経過観察は続く。5カ月後に再度CTスキャンするまで成長していないことを祈るばかりだ。
悲報がある。この検査の前夜、わたしはホテルの浴室で思い切りひっくり返った。バスタブから抜いた右足をタイルに降ろし、そっちに体重をかけた瞬間に滑った。濡れると滑りやすいタイルだったこと、石鹸置きなどに手を添えていなかったことが敗因。
右肩からどっすん着地して、鈍い痛みが走った。骨折とかいう感じではなく少し安心したが、これは後で来るぞ・・・という予感があり、翌朝それは現実となった。右腕を動かすと肩に激痛が走る。肘を真横に出す動きなら大丈夫なのだが、前に出すのはアカン。
えらいこっちゃ、この状態で1ヶ月の長旅どーするんや。
まあ頑張るしかないわけだが、その朝に再検査を控えて緊張している妻にはまだ話せない。あとで告白すればなんですぐに言わなかったのかと叱られる可能性5万パーセントと知りつつ、黙っていた。
それから病院へ行き、ホテルにもどって荷造りを済ませ、スーツケースを引きずって移動し、搭乗ゲートにたどり着くまで何度か(イタッ)があったが、まあなんとかなった。
大転倒から2日が過ぎた。少しは痛みが引いたような気もするが、まだまだだろう。骨折でない限りは外科的にできることはなく、温めたり抗炎症剤で痛みを抑え込んだりくらいしかできないはずだから、今後数日は経過観察。俺もかよ。
右腕に制限がかかるようになると、古傷のある左手首への負担が増え(もちろん痛い)、肉体的にも気分的にもゼッコーチョーとはいえない。妻が少し元気になってきたことが救いだ。
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