Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

沈没の予兆

ラオス航空じぇーったい使うな!と言いたいほどひどい仕事ぶりだった。

ルアンプラバンからビエンチャンへ帰るフライトは遅れに遅れた。チェックインの時点では10分遅れと言われたのが、20分経っても40分経っても搭乗は始まらず、アナウンスは皆無。ゲート付近にラオス航空の職員の姿なし。パスポートコントロールを逆行して脱出しない限り情報は取れないだろう。

なんじゃこの放置プレイ。

国営企業だからやる気がないのかラオス人だから気が利かないのか知らないが、実にひどい客あしらい。ラオス航空ムリ!と思う瞬間だ。

妻が独自の方法で調べ始めた。世界中の航空会社のフライト情報がリアルタイムででわかるサイトに接続したところ、わたしたちが乗る機体(ビエンチャン発ルアンプラバン行き)は2時間遅れでビエンチャンを出発したという。てことは折り返しのフライトも最低2時間は遅れるわけだ。

遅延はいろんな理由で発生し、まあ不可抗力といえるから、ディレイを責めはしない。腹が立つのは、ラオス航空の客を舐め腐った態度だ。おまけに今日の大混乱は朝一番に始まったことであり(と妻が突き止めた)、わたしたちがチェックインした時点で「かなりまずい状況」であることはわかっていたはず。だというのに素知らぬ顔で10分遅れでゴザイマスとかどのつら下げて言えたものか。

以上のことが発覚したあと初めてラオス航空の職員が現れ2時間遅れを宣言したわけだが、わたしたちはビエンチャンで降りるだけだからいいとしても、海外へ乗り継いでいく客はかなり困惑していた。次のフライトにはギリギリ間に合いそうだが手荷物の積み替えは大丈夫かと口々に問うてくる乗客にノープロブレムの安売りをするラオス航空職員。

だけど皆さんご存知?ラオス航空は各社との提携が薄い「孤立したキャリア」なので、ディレイした荷物を他社に待ってもらえる可能性は高くないのだよ。あのひとたち、どうなったのかなあ。とりたてて驚くほどのことでもなかったが、ラオス航空のあまりの誠意のなさにはさすがに呆れたもので。

ルアンプラバン観光のおすすめスポットは、Ock Pop Tock という絹織物の工房&販売&レストラン。サイトを一覧すれば雰囲気はわかると思う。近隣の村から通ってくる女性たちの機織り作業を間近に見学すると、あまりにも複雑な糸の操作に驚き、技術の高さを思うにつけ、製品の値段の高さに納得しやすいという、実によくできた販売促進。

模様が細かくて目がチカチカ

シースルーを手織りで綺麗に仕上げるのは難しいんじゃ・・・

ただ、この施設はフェアトレードの実施により、女性の労働の適正化・収入の安定・社会的地位の向上をめざしており、単なるビジネスではなさそう。だから皆さん応援に行ってみたらどうでしょ。

レストランでは土地の料理も楽しめ、メコン川の風そよそよ、なかなか極楽でありましたぞ。

チベット高原に源流を発し、4200キロを流れ下る大河メコン。これを眺めていると細かいことがどうでもよくなってくる。「沈没」の予兆。

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