ルアンプラバン滞在中、腰にきた。あれだよあれ。
レストランのテラスで深めの腰掛けから立ち上がったとき、少し急いでいたからかな、重心が外にずれてぐぎっ。
タイトルは「青春はイタイね」だが、ここはジジイは痛いね。
幸いにして重症ではなく、一晩寝て起きたらまずまず普通に歩けるようになっていたものの、洞窟ツアーや陶芸体験などの予定をすべてキャンセルし、結果的に3泊4日のすべてをホテルまたはその周辺で過ごすことになった。
さぞかしつまらなかろうと同情してくれてありがとね(笑)でもルアンプラバンは見どころがぎゅっとかたまっているコンパクトな街なので、ぷらぷら歩くだけでけっこう堪能できてしまう。ちなみに地図の出発点は、わたしたちが泊まったアバニ+ルアンプラバンで、歩きだせばすぐに露天マーケットがあり、その先にはラオスの伝統建築、フランス領時代の植民地様式、両者がミックスされた建物が並んでおり、なかなか面白い。
どこか日本の風景に似ていて懐かしかったりする。
寺もたくさんあり、なかには金ぴかに目がくらみそうになる豪華な寺も。
それで本題なんだけどさ、青春時代の自意識過剰って後になってみるとイタイことが多いよね。
わたしたちが泊まったホテルは中くらいの部屋が280ドルくらいで、客の大半が外国人。ごく一部にラオス人の富裕層がいて、そのなかに若い女性の3人組がいた。高校3年生か大学1年生といった年頃の彼女たちの特徴は、フランス語を話すことだった。
フロントのひとからラオス語で話しかけられると少し不快そうな顔を見せ、フランス語の会話を押し通す彼女らは、おそらくビエンチャンのフレンチスクールに入ったエリート層の子供だろう。ほかの場面では少し英語を口にすることもあり、あたしたちトリリンガルの特権階級・・・という幼い背伸びがありありと見てとれる。
自意識過剰で自然体にふるまえないのは青春時代にはよくあることで、わたし自身ブラックヒストリーを数え上げればきりがないが、これはまあ人間の成長曲線にふくまれる健全な力みといっていいだろう。ただ、こういう国のエリート層は死ぬまで庶民を馬鹿にしたままということが珍しくなく、そういう人間風景がわたしたちを落ち着かなくさせる。
ちなみに宿泊料は強めの割引のおかげで定価の半額で済んだ。そのお値段なら納得できるレベルであったことを書き添えておく。朝食はおいしかった。
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