東南アジア某国には中国の出資で通された高速鉄道があり、中国からの観光客が雪崩を打って押し寄せている。
中国人客を当て込んで盛んにホテルを建てているのも中国資本。それらのホテルは客を喜ばせるさまざまな仕掛けを講じている。
そのひとつが輪投げ。ホテルの若い女性従業員(間違いなく地元民だろう)を10人ほどボウリングのピンのように立たせ、客は3メートルほど離れたところから直径80センチほどのプラスチック製と思われる輪を投げこむ。
うまく輪が女性にはまると、彼女が手の内に握っている紙片に書かれている金額を「賞金」としてもらえるお遊びで、わたしが見た動画では、中国語を話す男たちが大喜びで次々と輪を投げていた。
想像しただけでエゲツない風景だと思うが、実際の映像はもっと悲惨。客が投げる輪は狙いを外すことがほとんどで、大半が女性たちの頭やからだに当たる。彼女らはそのたび身をよじって痛みをこらえる、あるいはひきつった笑顔を見せる。
いったいこんなもののどこが面白いのかと思う以上に、このひとたちは中国人の家畜じゃないという怒りがこみ上げてくる。
後進開発国の未開の観光資源で中国資本が儲け、中国人がえげつない楽しみにふけるという醜悪な構図。ふた昔ほど前、タイあたりに「女体盛り」を持ち込んで金儲けをしていた日本人に現在の中国人を批判する権利がどれほどあるかわからないけどね。
話は変わって今週末、わたしたちはラオス北部の「街ごと世界遺産」ルアンプラバンへ行くことにしている。冒頭の話題と偶然にも一致するのは、中国による出資(というよりはラオスが背負いこんだ大借金)により通された高速鉄道の沿線にルアンプラバンがあること。
ゆえあってわたしたちはこの鉄道を使わず、飛行機で行くことにしている。その理由をふくめ、旅の様子をぼちぼち紹介していきたい。元気だったらね~
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