ペニーの不調は便に血が「混じる」どころではない状態まで悪化し、急いでクリニックへ。
胃腸に深刻な問題がある場合、押すと痛がったりするというが、触診では異常が見つからず、血液検査することに。結果が出るまでどれくらいかかるのかと思ったら、一番心配している病気についてはすぐに結果が判明。
まずはCPV(バルボウィルス感染症=子犬では死亡率ほぼ100%)。
陰性っ。
続いてフィラリア・・・
陰性っ!!!
とても嬉しくて、目頭が熱くなっちったい。
ただ、そのほかの感染症・臓器疾患・寄生虫などの検査結果が出るのは翌日なので、祈りながら待つしかない。
獣医さんとしては不潔なものが口に入った「水あたり・食あたり」の可能性が高かろうということで、抗生物質と整腸剤(らしきもの)を注射することに。
血液検査で刺した針に注射器を挿すのだが、そのたび針が曲がるような力が加わり、ペニーはかなり痛がる(獣医さんちょっと不器用だったかも)。助手さんにガッツリ抱きすくめられ、わたしたちも撫でさすりはしていが、必死に逃れようとしていた。
痛々しい治療がようやく終わり、今後の投薬などについての説明を受けたのだが、うへぇっと驚かされたことがある。
これまでペニーには、お腹の虫下しとフィラリア予防がセットになったシンパリカという薬を毎月投与してきた。アメリカでもベルギーでも獣医からそう勧められたからだ。
ところがビエンチャンの獣医さんは「ああ、シンパリカは効きません」とにべもなく却下。代わりにブラベクトというブランドを勧められた。ブラベクトはシンパリカと比べてかなり強力だというのだ(日本ではどうだか知らない。少なくともラオスで入手できる範囲ではそうだという話)。
強い薬が必要な理由は、東南アジアの自然環境。ものなりが旺盛で農作物の育ちに苦労しない反面、人間の敵もまた生命力旺盛で、少々のクスリには屈しないマッチョなやつらなのだとか。強い薬はからだへの負担も増えるが、感染してしまっては元も子もないわけで、ここラオスでは断然ブラベクトを薦めているのだという。
それともうひとつ。ブラベクトを買うときはニセモノに注意せよとおっしゃる。ラオスでは中国製の偽ブラベクトが出回っており、そっちはまったく効かないのだそう。クリニックで真正のやつを仕入れている店を教えてもらったので買いに行こう・・・というふうに事が進むかどうかは血液検査の結果しだい。なんとか無事であってほしい。
ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。