Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

タイ料理体験ツアーの顛末

ホワヒンに着いた日にパパイヤサラダを食した(夢中で頬張った)妻が心中ひそかに決めていたのはタイ料理の体験ツアーだった。

ホワヒン郊外の大きな家に集められたガイジンどもが、コの字型の調理台に向かって調理に励んだ。

まずはお待ちかねのパパイヤサラダ。先生は包丁を使って器用にパパイヤを細切りにしていくが、たいていのガイジンにとっては難業だし、無理して手を切られてもいかんからか、波型の刃がついた皮むき器のようなものの使用を推奨された(が、一刀流の心得のある拙者は大半を包丁でし遂げたでござるぞ)。

そのほか野菜やナッツ、味噌を壺に入れ、すりこぎ棒でぐちゅぐちゅとつつく。3回つついては材料をひっくり返すを繰り返していい感じになってきたら先生からストップがかかる。

醤油や甘いココナッツ?で好みの味に調えたら出来上がり。いったん食卓につき、さっそくサラダを食したところ・・・

これが妙にうまいんだな。レシピがよかったからか、作りたては材料が生き生きしているからか、過去イチってくらいおいしかった。

続いて小さなナスや鶏肉、ココナッツミルクで作るのは・・・

タイカレーってのバレバレ?

鶏肉を炒めたところへピンポン玉くらいのナスを8等分したやつを放り込みぐつぐつ。

すぐに出来ちゃったよ。

これも妙にうまかった。特にナスのおいしさが意外で、こういう料理に適した品種なんだろうなあ。

おいら普段ナスはあまり食べないんだけど、これは許せた。

どんどん行きます。

炒め物。ここまできて余裕のできた拙者、「炒(チャオ)!」などと中国人の真似しながら張り切る。

10人の生徒のなかに何人かヨーロッパ女性がいたんだけど、ほぼ全員の包丁づかいがあぶなっかしく、作業がとても遅かった。ふだん料理をしないからか、生まれつきのぶきっちょさんがたまたま揃っただけなのか。でもみんなとっても楽しそう。

ひとつ問題があった。最初のパパイヤサラダが出来上がって食したのが午前11時なんだけど、朝食から時間がたってなくて、すぐに満腹気味。続くカレーライスや炒め物は味見しただけでギブアップ(すべて持ち帰りにしてくれた)だったのに、なぜかデザートは平気だった。

普通のデザートではなく、ご存じカオニャオ・マムアン。コメのメシ。すでに炊いてあったご飯を甘いココナッツミルクに投入して弱火でかきまわすだけなんだけど、なぜだかこれがするすると胃の腑にむかって落ちていく。季節的にマンゴーの甘さが控えめで、ほどよい酸味のせいで食べやすかったのかも。

この料理体験は「ツアー」というだけのことはあって、最初に市場の見学があった。参加者をホテルにピックアップしにきたのは、豪華オープンカー。

東南アジアでは普通の乗り物だが、事故るとサバイバルが困難という特徴があるため、わたしたちは一度も乗ったことがなかった。

扇風機ぶん回してイエイ!

だが料理体験ツアーがこの型のタクシーをチャーターしたのなら逆らうわけにもいかず、「うおぉぉふぃ」などと意味不明の歓声をあげながら乗り込んだわけだが、ちょっとスピード出しただけでビビったぜ。

一行はホアヒン最大の市場に到着。ここにはすべての食品が揃っている。

黒服のスアースタッフの案内で市場に潜入。タイ独特の野菜や調理法などについて説明を受けながら歩く。

海沿いだけあって海産物も豊富なんだが、フツーの魚だけじゃないぞ。

この市場に入って驚いたことがある。どの店も、商品が実に丁寧に並べられている。ここまで綺麗にしてある市場は世界でもかなり珍しいのではないか。

もうひとつの特徴は、発展途上国にありがちな悪臭がしないこと。たとえば隣国ラオスの市場は、体調のすぐれないときに足を踏み入れると胃からこみあげてくる(実際妻は危うく退避したことがある)ほどの臭気がただよっているが、ここではまったく事情がちがう。

見た目の美しさは優れた衛生管理にもつながっているのだろうか。こういうのがタイ人の特性のひとつなんだろうか・・・なんて思いながら歩いていると背後から勢いよく警笛を鳴らされ、バイクに道を譲る。

ザ・東南アジアな瞬間が楽しくてしょうがなかった。

というツアーが終わり、参加者は美麗なる「認定証」を授与されて解散。

そのほか材料となった野菜と調理法の詳細が10ページにわたって解説されたパンフレットも授与され、タイ料理が身近で具体的なものになった気がする。

ちな参加料はおひとりさま約40ドル。たいへんリーズナブルだった。

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