Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

ダイオキシンと泥棒

引越し荷物が着いて、箱を開け終わるまでには時間がかかる(特に今回はわたしが日本へ行ってしまうため)としても、ここまで見たところではこれといった破損もなく、海外引越しとしては無事に届いたといっていいだろう。

だが、悪魔に睨まれてしまったとしか思えない不運なひともいる。つい数日前、職員と家族のためのFBグループに「荷物がダイオキシンまみれなんだけど、どこまで除去できるでしょうか」という質問が投稿された。

そのひとの荷物を積んだコンテナトラックが事故を起こし、5時間にわたって炎上。くだんのコンテナは奇跡的に焼失をのがれ、手もとに届いた。恐る恐る扉を開けてみたところ、焦げたり溶け落ちたりといったダメージは見当たらなかったものの、高温に長時間さらされたせいで、プラスチックや衣類などの石油化学製品が高濃度のダイオキシンを発していることがわかった。

たとえばこんな感じで

ダイオキシンは(投稿者も読者もしろうとだから正確な表現ではないかもしれない)洗浄により落とすことができるが、食器や子供のおもちゃはどこまで安全になるのか、衣服の繊維に付着したダイオキシンも本当に落ちるのかどうか心配だという。

これについては「洗い落とせば大丈夫」から「ぜんぶ保険で処理」までいろんな意見が書き込まれたが、いうまでもなく正解は存在しない。価値観はひとそれぞれだから。

一方、別の家族がアメリカからタジキスタンに送ったコンテナは、扉を開けてみたらこうなっていた。

泥棒が侵入し、ほぼすべてを盗んでいった。コンテナの扉はメリーランド州の港でシリアルナンバー入りの輸送専用ロックにより封印され、タジキスタンの首都ドゥシャンベに到着したときもそのロックに異常はなかった。

普通に考えると、ロックの付け替えができる運送業者が一番怪しいわけだが、コンテナひとつが届くまで複数の業者(とその下請け・孫請け)がかかわるため事件の解明は難しく、保険会社による調査が進んでいるとはいえ未解決だった。

この投稿には「必要な物資を送る」といった申し出が相次いでいたが、失われたもののなかにはお金で解決できるものとそうでないものがあり、被害者の苦しみを考えると胸が痛む。

うちはここまで船便を5回経験して、特筆すべき損害はなし。そろそろ運も尽きるころ?とか言っちゃうのは縁起よくないので黙っとくわねえ。

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