Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

妻、緊急処置室へ

まもなく退勤時間の妻から電話。すぐに家を出て〇〇病院まで来てくれ。慌ててすっ飛んで行ったら(実際には渋滞の連続でのろのろ)、妻はすでに処置を終えてロビーでわたしを待っていた。

これは最近特定の地域で流行っている「だんご指」ではない。ドアにはさまれて指の腹の皮膚がべろりと剥がれたもの。

上司の運転ですぐにやってきたのは、Alliance International Medical Center の名が示すとおり基本的に英語が通じる有難い病院。そのうえ緊急処置室は延々と待たされることなく、すぐ診てもらえることが普通らしい。

アメリカでのER体験は2回あるが、いずれも問診票の記入に始まり延々と待たされる苦痛の記憶しかない。この病院もたまたま患者が連続したら渋滞することもあるだろうが、ここへ妻を連れてきてくれた上司は、子供たちをふくむ家族で何度かお世話になったけどいつもスムーズと話していた。想像するに、ここは治療費が高く、一般のラオス人はあまり来ないのかもしれない。ちなみに今回は50ドルちょっとだった。

激痛に耐えながら処置室に飛び込んだ妻を待っていたのは、医療習慣の違いだった。アメリカでは痛みの軽減が重要視されているから「痛いのは当然です、我慢してください」みたいな治療は基本的にやらないが、ここでは局部麻酔など一切ないまま剥がれた皮膚を切除。そのときの痛みはすさまじく、妻は何度か声をあげてしまった。痛みを訴えればなんとかしてくれるのかと思ったら、その場にいた医師看護師はげらげら笑うだけ。こういう場合、正面切ってはっきり要求しないとペイン・コントロールはされないものと覚悟したい。有効なやり方を知っているどうかは別問題として。

毎日交換するガーゼや消毒薬などを処方されたほか、念のため破傷風の予防注射(わたしたちにとってはブースター)を受けた妻。その副反応?や指の痛みで睡眠が浅く、翌朝は出勤を少し遅らせ、家でメールを書いていた。ペニーはちょっと嬉しかったみたい。

それにしても今回は骨折だ手術だという騒動にならなくてよかった。ラオスの医療レベルはかなり低く、妻の職場では重症患者が発生するたびタイの病院送りになるが、最寄りの街(ウドンターニー)でも2時間、バンコクともなれば飛行機の旅になっていろいろ大変。妻は可哀想だが、不幸中の幸いということにしておこう。

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