Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

政府閉鎖、思わぬ「被害者」

庭のバナナのうち、いちばん日当たりよくてずっしり実ったやつが食べごろを迎えた。

庭師Tさんが頃合いを見計らって収穫してくれた実は、ぷんぷく膨れていい感じ。

だけど農園じゃなく単なる庭のバナナだから美味しいかどうか・・・

と少し疑っていたのだが、食べてみたらサイコーうまかった。

これほど「ものなり」がよく、ゆったり暮らせる国だというのに、アメリカのせいで泣きを見ているひとがいる。

アメリカ議会では、共和党過激派が予算案をブロックしており、これが解けなければ政府は9月いっぱいで閉鎖され、大半の業務が停止するわけだが、海外の出先にも影響はおよぶ。ひとことでいえば予算がないので仕事ができない状態で、そのとばっちりを受けたのが現地スタッフのAさん。Aさんは10月に海外出張を予定していたのだが、これがキャンセルになった。

アメリカ政府は現地スタッフの育成に熱心で、実務に役立つ研修を受けさせるため、頻繁に国外(アメリカ本土をはじめヨーロッパなどあちこち)へ送り出している。海外旅行のハードルが高い発展途上国のひとたちにとってこれは大きなチャンスで、多くのスタッフが出張のあとに休暇をくっつけて楽しく過ごしてくる。たとえばパリでの2週間の研修後、親戚友人のいるバルセロナへ自費で移動し、1週間ゆっくりするみたいな感じ。日本だったら「業務に乗っかって物見遊山とは不届き。仕事がたまってるんだからさっさと帰ってこい」とか言われそうだけどね。

Aさんの悲劇は、観光の航空券を自己負担で買った翌日、「政府閉鎖は必至の情勢」との判断により研修そのものがキャンセルになってしまったこと。Aさんが買ったチケットが変更可能なものだったらまだしも、日に日に下落するラオス通貨でやっとこさ買えたのは変更・キャンセル不可の安いものだったから、もうドブに捨てたも同然。涙目のAさんにかける言葉もなかったと妻は浮かぬ顔をしていた。

だからというのじゃないが、共和党過激派といわれるイカレタ連中、ほんとになんとかしてもらいたいよ。

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