航空便がアンカレッジ空港にあることを確認した翌朝、荷物は関空に来ていた。
おおー日本経由だったか！と嬉しかったのは、おそらく日本の空港であれば貨物がひどい扱いを受けないだろうから。過去にはズタボロになって届いた箱がある。角は大きく凹み、蓋は破れ、高さ５メートルから投げ落とされてもこうはならんという惨状だった。
世界の空港の労働品質というのはだいたいこんなもので、わたしたちは荷物を送り出すたび心のなかで今生の別れ（笑）をつぶやいている。だから今回、日本経由になったことは有難い。ただし！ただし箱はすでにアメリカ国内でズタボロにされてるかもしれん。
ただいま関空の倉庫とおぼしき場所に置かれている荷物は、近いうちにバンコクあたりへ飛び、ふたたび積み替えられてビエンチャンを目指すのだろう。早ければ１週間後に届くと運送業者は言っているので、あんまり期待せずに待っている。
ペニーは今朝、ちょっと吐いた。
庭に出したらさかんに草を食べたがる。「あれか？」と思い、好きなようにさせていたら、そのうち立ち止まってうえっ、うえっとえずき始めた。出たのは少量の白濁液で、イヌにはたまに起きることなので、さほど心配はしていないが経過観察。
アメリカからの旅が始まって１０日あまり、長旅と生活環境の激変に見舞われてきたペニーは、わたしたちが思う以上のストレスを今も感じているのに違いない。それもあってなるべくたくさん遊んであげたいのだが、体調不良のため尽くし切れないところもある。
ちなみにわたし自身は今朝までにかなり回復してきたが、入れ替わりに妻が喉の痛みを訴えて下降線を描いており、我が家が平常運転に復するまでにはまだ時間がかかりそう。
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