Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

みんなが貧しい

歩道に陣取る物貰いさんについて書くと、どんだけヤヴァイところ?と思われるかもしれないが、ここはごくまともな地域である。一番多いのがジョージワシントン大学のビル(たとえばうちの真向いは理工学部)で、そのほかオフィスビルやマンションなどが立ち並ぶ小奇麗な佇まい。

マンションの住人には学生が多く、大半はジョージワシントン大学だろう。アメリカは私立大学の学費高騰により、裕福な親をもつか、莫大な学費ローンを背負う(そして失業などによる返済遅延→破産リスクを抱える覚悟のある)学生が多く、そのうえ都心部のマンションに住める子は親がけっこうなお金持ちだと思って間違いないだろう。

まあまあお金のかかった共用スペース

館内で出会う学生たちは活力に満ち、きらきらとしている。大半が白人。少し穿った見方をするならば、人生この調子で廊下の真ん中をずんずん歩いて行けると信じているような雰囲気がある。

アパートの隣には健康的な食品で知られる WHOLE FOODS があり、言うまでもなく物価はひときわ高いが、界隈に勤める比較的高収入なサラリーマンに混ざって学生の姿を見ることが多い。

なんならスイーツの店も高級だぞ。

時間帯によってはケーキのショーケース前に三重の列ができる人気店だというが、学生たちはこういうところにも出入りしている(ちな値段は日本のコンビニスイーツの2〜3倍、味はまあ同等)。

こうしたキラキラした街で、わたしたちのアパートから半径50メートル以内に5人のレギュラー物貰いさんがいて、そのうちふたりは薬物もしくはアルコールで完全にぶっ壊れている。わたしは何日たってもこの風景に慣れることがない。使い古された表現だが、資本主義の行きつく先という思いを転がしながら歩いている。

その意味でアメリカはキツく、来週ここを離れることに心のどこかでほっとしている部分がある。わたしたちが赴く国は共産主義国だから、少なくとも建て前上は格差が存在せず、皆が貧しいはずなんだが実際にはどうか、街で、田舎で、感じてみたい。

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