Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

ペニーさん、3000ドルの旅

アパートが完全に空っぽになり、寝具もないところでは過ごせないので家具付きアパートに移った。場所はワシントンDCのフォギーボトムという地区で、大学やオフィスビルがひしめき合うエリート臭ぷんぷんの街。

残念なことにわたしたちが入った部屋には駐車場がついておらず、パーキングメーターで路上駐車。夜中は無料で朝7時になるとメーターが稼働するので、お金を入れに行く。すると私のメーターの真ん前に陣取って営業中の物貰いさんがいた。

わりと身ぎれい。ドリンク入り?のアイスボックス完備、ラジカセみたいなもので元気のよい音楽を大音量で流すという準備のよさだが、足元に小銭入りの紙コップが置かれているところを見ると、やはり寄付を募って暮らしているのだろう。

このおじさん、めちゃ人懐っこい。メーターにお金を入れようと近づいたら、おおー悪いねー邪魔しちゃってーに続いて何やらジョークぽいことを言って自分で噴き出している。ごめんね英語の訛りが強すぎてさっぱりわからんのだけど「そだねー」といって笑顔をお返し。ほかにも通行人に話しかけたり話しかけられたりしている様子を見ると、このポジションが彼の定席になっているらしい。ここに限っていえば暗さなど微塵もない路上風景。

その様子を見下ろしながらまったりしているペニーさん。

なぜか「ガルルー」な顔になっており

今日は海外への連れ出し手続きに詳しい獣医のところへ行って、出発直前の健康診断、健康証明書・予防接種済み証明書などの発行を依頼したところ、請求額は1500ドルだった。

そのほか、きのう入居した家具つきアパートのペット料金500ドル。航空会社に払うペニーの運送料、規定のクレートの購入代金、二か所の経由地および転勤先の計3か国に支払う入国手数料を合わせると3000ドルかかることになった。

3000ドルったらおみゃーさん・・・とケチなことを言うんならイヌ連れで海外転勤するって話なんだけどね、なかなかすごいことになってきた。アメリカ・ベルギー間の往復はいろいろシンプルでお金もたいしてかからなかったが、今回はまったく条件がちがう。

そういえば今回、いろいろと手を尽くして調べてはみたが、客室同伴の希望がかなわず、エクセスバゲージ扱いになることが確定。不安分離で泣き叫ぶといったことのない鈍感力な子なので少しは助かるが、二度の乗り換えをふくめ三十数時間かかる旅、心配し出したらきりがない。ただわたしたちは、ペニーの強運を信じている。

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