Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

「防犯カメラ差し上げます」

日本に滞在中、知らないところから電話がかかってきて、わたしに防犯カメラをプレゼントするという。

いや待て話をはしょり過ぎた。カメラの件はもちょっと後の話で、本題はわたしが開業予定の民泊を無料で紹介する件だった。「開店ポータル」という、全国で新規開業するショップの情報を掲載するサイトがあり、そこに載せてくれるのだという。

開店ポータル、電話を受けた直後に見に行ったら「札幌市で開店した〇〇美容室は縮毛矯正が得意」みたいな紹介記事が確かに存在していたが、現時点でわたしのパソコンではサイトそのものが表示されない。単なる技術的トラブルなのか、別の事情によるものかは不明。

ちなみに開店ポータルがわたしの開業予定を知っているのは、おそらくグーグルマイビジネスに登録してあるからだろう。宿泊予約は airbnb で行うが、お客さんの経路誘導にはグーグルマップが便利なので、早めに登録しておいた。

で、開店ポータルへの掲載が無料な理由は、スポンサー企業がついているからだという。そこは小型軽量の防犯カメラを販売しており、開店ポータルの掲載ショップにカメラを貸与し、モニター報告してもらうことでカメラの販売促進をしているらしい。おそらくうちで使ってるカメラの類似品だろう。

これを3か月間使用したあと「照明を落とした暗い部屋でも鮮明に写りました」「スマホとカメラとの音声通話機能がとてもベンリ!」みたいな感想を1回だけ書き送ればモニター終了、カメラはそのまま使えるとの説明を受けた(わが施設には法令により玄関の出入りを記録する屋外カメラが用意されているが、別の角度にもう一台あってもいいので、カメラ提供の話は悪くない)

うちの防犯カメラ(開業までは玄関内部に置いてある)

ただ、その先の説明にわずかながら引っかかる部分があった。モニター報告の内容をいいものにするためには、カメラの通信環境を整える必要がある。通常は家庭の Wi-Fi につないで使うものだが、ネトフリの動画視聴など Wi-Fi に重い負担がかかる環境では、カメラ映像がとどこおることがある。カメラ自体はちゃんと作動しているのに、通信環境のせいで「よくフリーズする」などといわれることは、スポンサー企業にとってのリスク。このことはまあ理解できる。

そうしたリスクを避けるため、スポンサー企業はモニター期間の3ヶ月、ショップにカメラ用の専用回線(NTTの光ケーブル)を敷くという。敷設費用はスポンサー企業が負担するからこの話はどこまでいっても無料だと強調されたのだが、費用はスポンサーからNTTに直接払われるのではなく、ショップの銀行口座に振り込み → ショップからNTTに支払いのだそうで、そうなると当方の銀行口座を知らせる必要が出てくるわけで、こういうふうに話が大きくなっていくことに、なんとなく不安を覚えてしまう。

そもそもたった3ヶ月のために光ケーブルの工事料金と回線料金を負担し、モニター終了後はカメラをプレゼントするこの仕組み、スポンサー企業にとって本当に利益になるものか。かかってきた電話に対しては一旦OKを出したものの、詳細を記したメールを送ってくるというので、それを読んでからゆっくり考えることにした。

のではあるが、あれから数日たった今もメールは来ていない。口頭で伝えたメルアドが不正確だったのかもしれない。ただ、「開店ポータル」のサイトが非表示であることと重ね合わせると、なんだかなーな気分ではある。

この事業スキーム、わたしの想像としては、無料掲載でコネをつけたあと独自サイトの構築を持ちかけてサイト作成とメンテナンス費用を受け取るあたりじゃ?そういうのに反感は持たないけど、うちは必要ないかな~

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