Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

バカの壁を乗り越えて

妻の仕事がだいたい終わった。きのう最後の大きなヤマが片付き、あとは8月の転勤まで残務処理、研修、引越し準備、休暇の消化を粛々と片付けていく。

ここまで激務が続いた。職場のバカの壁の事情を少しだけ詳しく書くと、自分を天才だと思ってる博士号持ちってだけでめんどくい存在のヤツがですね、メールで書き送った内容をまったく理解しないまま暴走し、その火消しに半日かそれ以上の時間が費やされ、本来進めておくべき作業は夜中にやるしかない。更には、火消しの動きにより自尊心を傷つけられた博士殿が早朝から逆切れ電話かけてきて怒鳴りたてるという・・・

さすがに手に余るようになったためそやつの上司に「監督責任者としてなんとかしろ」と迫ったら、モンスターに噛みつかれ最悪のばあい訴訟沙汰になることを恐れて逃げ回り、しまいにゃ「わたしは直接の手出しはしない」と開き直り宣言。実は似たようなモンスターがもう一匹いて、こういう連中がクビにならない会社っていったいどうなのよ。

ただ、こいつらをうまくいなしてきっちり成果を出した妻への組織の評価はすこぶる高く、トラブル含みのめんどくさい仕事がどんどん降ってくるようになった。上司にしてみりゃ打率のいい選手に打たせたいのは当然。誰しも自分の評価を上げたいからね。このため、他にヒマしてるやつがいくらでもいるのに「なんとかお願い!」な仕事がどんどん降ってきた。そのたび椅子から転げ落ちそうになる妻に

仕事はね、できるやつのところに集まってくるんだよ・・・

と、「無茶ぶりは勲章」論で励ますぐらいしかわたしにはできなかった。

夜中に消防車大集合してびびった。火事はいつでもお断わりだが、これから引越しというタイミングで家財が燃えたり水びたしになったりは特にご勘弁。同様に、家財の一部を預けていくアメリカの倉庫も、火事と水害だけは避けてほしい。

でも実際には、船便に積むコンテナが事故に遭う可能性のほうがよほど高いんじゃないか(世界では毎年平均2000個ほどのコンテナが失われている)。だから段ボール箱に物を入れるたび「これでサヨナラかもしれないね!」と思うようにしている。

大富豪の海外引越しはどうなんだろう。輸送機のチャーターとかするのかね。自衛隊の輸送機クラスだと32トン(自動車20台ぶんくらい)積めるらしいから。うらやましいなあ。

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