ヤハリソウイウコトデアッタカ。
同じ部屋でリモート勤務する妻の仕事ぶりを見ているうち、なんかトラブル処理ばっかりしよるなと感じるようになった。
届いたメールに目を通すなり「もぉっ」と唸り声を上げる。ビデオ会議では(わたしの耳にぼんやりと入ってくる範囲でも)頓珍漢なことを言い続ける相手がいて手を焼く。こんなことが日に何度でも起きるのだ。
トラブルメーカーに共通しているのは、こちらから提供した情報がちゃんと読み取れておらず、情報不足またはすごい誤解をした状態で突っ走ること。
妻の今の仕事は外部のエラめのひととのコミュニケーションが多く、それだけに暴走する相手の軌道修正をしようとすれば、言葉を選び、かなり気を遣って誘導する必要があるため、メールひとつ書くにも時間がかかる。
ビデオ会議では、大勢の前で恥をかかせぬよう相手の間違いを5段重ねぐらいの婉曲な表現で指摘しつつ、穏やかに論理的に誘導して正しい出発点に立たせることに成功するも、会議が終わった瞬間に崩れ落ちるほどくたびれている。それでも軌道修正できないまま大混乱に陥るよりは9億倍マシだが。
目分量だが、妻は毎日2~3時間をトラブル処理に費やし、ひどいときには一日の半分以上かけて火消しに専念することもある。
仕事のできないひとは、できるひとの時間を奪っている。
この感覚は以前からわたしのなかにもあったが、ひとりの人間の働きぶりを観察するうち、揺るがぬ事実として見えるようになった。
トラブル処理なしに妻が根を詰めて働いたら、今よりよっぽどスピーディーに仕事が進むに違いなく、その意味で仕事のできないひとというのは思った以上に組織の生産効率を引き下げる存在なのだろう。
おまえはどうなのかって?
(正直いえば〇〇側...)というのはあるが、ここに書くわけにはいかない。
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