Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

めくってみたら

いいことってほどでもないが、小さく「おおっ...」と言いたくなるようなことがあった。

和室の畳の表替えをすることにして、畳屋さんに来てもらった。表替えは新調と比べればずいぶん安上がりだが、8畳間ともなれば5万円8万円と費用がかかっていく。お値段は、使用するイグサのグレードにつれて上がっていく。

で、うちのやつを検分した畳屋さんがこう言った。

「これはけっこうヨロシイ材料を使ってらっしゃいますねえ」

ほうほう、14年前にこの家を建てたとき、母親が独居するだけの目的だけど「せっかくならいいものにしよう」となぜか考え、頑張ってみたことを思い出した。最初のころ母はこの部屋でお嬢さん方に琴を教えるのに使っていたが、その後は病気を経て2階に上がることもなくなり、8畳間はたまに来た親族が寝るぐらいしか使われてこなかった。

そのせいもあって畳の状態は良好で、「このぶんなら表替えじゃなく、裏返しでいけるかもしれません」と畳屋さん。裏返しとは、いま使っている畳表を裏返して張り直すことだが、長く使ってくたびれた畳には適用できない。今回、運が良ければ青く美しい畳表が復活するかもしれない(〇〇とタタミは新しいほうがいいというアレ)

しかも裏返しであれば料金も安くあがってえらい助かります。

妻はモントリオール出張中をふくめ、ここ何か月か苦しめられ続けてきた暴走系バカの対応に疲れ果て、ようやく双方の上司のあいだで解決をはかる段階までもってきたものの、暴走系から私用電話におきて破りの電凸(電話突撃)を受けてむしろこっちがキレそうになるのをこらえて震えるなんつう展開に翻弄されている。

ともあれ週末に入ろうとする晩、ペニーに癒されながら彼女が開戦開栓したのは我が家でほとんど唯一買うことのある赤ワイン。

ここぼんというふざけたネーミングながら飲みやすく、なおかつお安い。上旬にわたしが出発して以来はじめてのアルコール。おつかれさん。でも飲みすぎんなよー。

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