書類の整理中、一枚のメモを見つけた。自分の文字で、家族の没年が記されている。一時帰国中、仏壇から過去帳を引っぱり出して書き写したものだ。わたしのご先祖たちはすごいスピードで死んでいった。
父方の祖父は日露戦争のとき騎兵として満州の原野を駆け回ったツワモノだったが、昭和16年、60歳でこの世を去った。ただし当時の成人男性の平均寿命(約50歳)を考えれば悪くなかった。
その妻(わたしの祖母)は、終戦の年に56歳で他界。
その娘たち(わたしの叔母たち)は22歳、24歳、25歳で死んだ。
生き残った叔母は68歳で死んだ。
祖父母の唯一の息子(わたしの父)は72歳で死んだ。
わたしの兄は49歳で死んだ。
こうしてみると、やっぱり父方は短命系かな。
それでは母方はどうかといえば、母自身は94歳まで生きたものの、その父母はいずれも30代で亡くなった。
トータルで見ると、お世辞にも長命系とはいえない実態が浮かび上がってくる。わたし自身は、どの遺伝子を受け継いだかにもよるが、もういつ死ぬかわからないという感覚を心のどこかに持ちながら生きてきた。
この考え方に真っ向から異を唱えてきたのがわが妻であり、彼女は14歳も年上のわたしに「ぜったい先に死んではならない(先に死なれたら辛くて耐えられないから💖)」と命じ、ケンコーテキな暮らしを強要してきた。おかげで食事のたび山ほどの野菜を食らって免疫力をバキバキに上げ、週3日の休肝日に耐えながら楽しく暮らしている。
運命にさからう壮大な挑戦。今んとこ妻が85歳まで生きることを前提に、99歳まではぴんぴん生きてやろうと思っている。彼女を見送ったら1時間以内にコロリと旅立ち、あの世で合流する予定。
あ、ペニーとも合流するからね。だいじょぶだよ。
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