アメリカ人は人生で最も大切なもののひとつを途方もない馬鹿か悪人に預けてしまっているという話。
この国の医療保険は基本的に民間企業が運営していることはご存じのとおり。だが、こいつら保険屋の性能が常識外れに低いことはあまり知られていないかも。
検査費用の請求書が送られてくるのが治療の半年後だったらまだマシなほうで、2年以上経ってから涼しい顔して送りつけてくるのは日常茶飯事。そのうえ請求内容に間違いがあるってのもチャメシゴトだから、こちらは治療に関するすべての書類をきっちり保存して目を光らせていなければならない。
このたび発覚したのは保険屋58社の保険料の設定がデタラメだった件。
政府職員向けのプランは、以前には単身用と子持ち家族用の二種類しかなく、保険料は以下のようになっていた。
単身 安い
家族 高い
この分類では子供のいないカップルは「家族」とされて高い保険料を払っていたことに不満が高まり、「子なしカップル」のプランが設けられた。そして以下のような保険料になるはずだったのが・・・
単身 安い
カップル 中ぐらい
家族 高い
なんと58社が設定した保険料は以下のようになっていたことが発覚した。
単身 安い
カップル 中ぐらい 一番高い
家族 高い
冒頭、アメリカ人は人生で最も大切なもののひとつを途方もない馬鹿か悪人に預けてしまっていると書いた。数ある保険会社のうち2社や3社がこういうミスをするのはまだ理解できるが、58社がこうだった理由を我々はどう考えればいいのだろう(幸いにしてうちは被害に遭わなかった)。
保険屋の無能さ悪辣さのギセイになっているひとが身近にいる。妻の両親が交通事故にあったのはちょうど2年前のことだが、治療費をめぐるゴタゴタが今でも続いているのだ。100%もらい事故だからこちらが1セントでも払う必要はなく、すべて加害者サイドとやってくれという話なんだが、保険屋の事務処理が大混乱しているせいで今でもごたごた言ってくるのだそう。やつら、こういうのを恥ずかしいとは思わないのだろうか。アメリカ人は良くも悪くも自分本位で失敗しても堂々としているが、これは度を越している。
今日はこんな天気で、今週末から来週にかけてもっと冷え込んでいくという予報。
街路樹はだいたい葉っぱを落とし、夏場は鬱蒼として暗かった散歩道に陽光が燦燦と降り注ぐ。
あ、ペニーはお日様を仰いでるわけじゃなく、リスのたてる物音に反応しただけっす😊
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