Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

弱り目にたたり目

日本への出発を前にテンテコマイしている。

役所のダメ人間の怠慢と底意地の悪さのせいで、そもそもアメリカを離れていいのかどうかの許可すら得らぬまま時間を浪費したことが原因。

ようやく許可が出たときには出発日まで数営業日しかなく、そのあいだに航空券の手配、

置いていくクルマほかの行政手続き、

日本政府が要求する出発前コロナ検査の手配(医師のサイン入り診断書が必要で、これがアメリカではけっこう難しい)、

アパートの退去手続き(担当部署がアホぞろいで、普段から契約どおりじゃない賃料数千ドルを勝手に引き落とすなどトラブルの連続だった)、

旅程が決まるまですべて凍結していた日本での予定(実家工事の大工さん手配や、親戚の者の動き)、

日本でのレンタカーの手配などを片付けなくちゃならん。

 

それと荷物の送り出し。

8ヶ月近くの暮らしで物資が増えた。

これから日本経由で持ち歩くもの、クルマに積んで置いていくもののほか、ダッカへ航空便で送るものの仕分け作業をしている。

この航空便がクセモノでありまして、役所の担当者 & 運送業者 & 孫請け業者が全員無能なせいで、発送にむけてのスケジュールがまったくかたまらない。

下見と発送日時の希望を出せというから伝えると、翌日になって全然ちがう時間を指定してくる。

急に言われてもその時間帯は所用で外出しているから無理。エレベーターの手配も間に合わない。てか勝手に時間指定してくるのならどうして希望を聞いてきたの?

といった不毛なやりとりを5万8000回(ちと大袈裟やな)ほどくり返してきた。

きぃー!とかワァー!とかいいながら荷物の仕分けをしているわたしたちを見て、ペニーは何を考えているのか。

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こういうとき勘の鋭い子は「なにかおかしい、自分置いてかれる?!」といったふうに勘がはたらいて騒ぐことがあるらしいが、ペニーはいたって平常通り。

この子は鈍感力のおかげでハッピーに生きられるでえ、といつも言い交わしているのだが、その見立てが外れていないことを祈っている。

 

もろもろの出発準備のうちには、間に合わないかもしれない重要事項がいくつかあり、渉外担当の妻は胃がキリキリ、肩凝りと片頭痛で睡眠不足になり、やっとこさの低空飛行を続けている。

そんななか、とんでもない知らせが飛び込んできた。

バージニア州内に住む妻の両親が交通事故に遭った。

親父さんの運転で走行中、無理なUターンをしてきたクルマと衝突し、こちらの車両は大破。ふたりはERに担ぎ込まれた。

意識はあるものの、持病のせいで心臓に不安のある親父さんは事故のショックで「警戒すべき数字」が出ているとのこと。

おふくろさんは上半身ぜんたいの痛みを訴えて、モルヒネを投与された。

医師は命に別状なしとしているそうだが、高齢のからだに与えられたショックは大きく、決して楽観はできない。

不幸中の幸いは、妻の妹1号が今は実家に住んでおり、クルマで30分の距離に住む妹2号と協力して両親の面倒を見ていること。

コロナのため接触人数を増やしたくないから「お前ら来るな」と言われており、こっちは心配する以外になにもできない。

妻は急いでアマゾンへ行き、アメリカ人丸出しの妹たちでも簡単につくれる日本食、身動きすると激痛に襲われるおふくろさんがスマホや本を取れるマジックハンドなどを注文していた。

出発1週間前に少々キツイ情勢。

事故の翌朝にかけてERから次々に情報が入ってきて、ほとんど眠れず、ドッと体力消耗したことも一因している。

がんばれぇ~みんな。

ばんばれぇ~おれたち。

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