Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

例の「密造酒」

去年の今ごろ挑戦したどぶろく造りの第二弾を実行中だが、またしても今ひとつな結果に終わるかもしれない。

前回と違うのはうるち米ではなくもち米を使っていること。それと、今回はアルコール度を高めるためのトッピング(砂糖)をやめた。前回は砂糖のせいで辛くなった可能性があるので。

仕込んだのは5日前

日本には免許のない者が酒をつくると罰せられる法律(酒税法)があり、伝統行事としてどぶろくをつくってきた地域(岐阜県の白川郷が有名)は特例として許されているものの、一般人が家庭で醸造するのは犯罪だ。

こういうの、世界でも日本だけじゃない?イスラム教国以外で国民の酒づくりを禁ずる国は異質というか異常といっていい存在。

江戸時代までは誰でも酒づくりをしていたが、明治政府が税収確保のため酒税に目をつけた。富国強兵をしなくちゃいかんのに国内にろくな産業がなく(日露戦争の莫大な戦費を支えたのは生糸輸出で稼いだお金だった)、そうかといって所得税などを上げたら国民生活が立ち行かなくなるところ、そうだ!酒への課税を強化しよう!となった。とはいえ家庭での醸造を捕捉することはほとんど不可能なので、酒造を免許制とすることで100%捕捉できるように・・・

という時代の特殊事情により生まれた法律が21世紀になっても維持され、炊いたご飯に米麹を入れるだけで手軽にできる酒づくり、趣味の酒づくりが犯罪になってしまう国。世界のほとんどの地域では、庶民が米や果物で楽しくお酒を造っているというのにねえ。

てなこと言ってるうちにアメリカでの合法的などぶろく造りは5日が経ち、瓶の中ではぷつぷつというつぶやきとともに発酵が進んでいる。

日に何度かかき回して酸素を与えるごとに味見してるんだけど、雑菌の混入による酸味は出ておらず、そこは順調。ただ美味しいかと言われれば微妙。経験談によくある甘さをさほど感じない。もうしばらく様子を見てみよう。うまく行ったらどうしよう!うちで使うだけじゃもったいないからアメリカ人だまして飲ませてみよっか!

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