うちのクルマは不幸だ。
ブリュッセルでの10ヶ月間、洗車してもらったのはたったの2回(もしかしたら3回)。それからアメリカに届くまで2ヶ月間のほとんどを港で野ざらしで過ごし、どんな潮風に当たっていたのやら。受け取ってすぐに洗ってやりたかったのだが、日本へ行ったり、帰宅後は雑用に追われたりで果たせず、実に哀れな状態だった。見た目が薄汚いだけじゃなく、土埃や大気汚染物質などのせいで塗装が酸化し、目に見えないダメージが進行するからだ。
ようやく重い腰を上げて洗車屋へ。
すんげえ青いシャンプーがどばどば降ってくる。がんばれえ。
ちなみにアメリカでは(州にもよると思うが)道端での洗車は法律違反で、庭がないひとは洗車屋に来るしかない。機械式の洗車は「ソフトブラシ」であっても塗装に優しくない感じがして好きじゃないのだが(ここまで放っといてよーいうわ)、ここらにはセルフサービスの洗車場が滅多にないからしょうがない。
あるにはあるのだが、貧しいアフリカ系住民が多く犯罪率めちゃ高、白人どもは足を踏み入れない地域とあって、最初わたしはそこへ行くと主張したんだが妻の全力反対にあって断念。交差点で停車した瞬間ピストル突き付けられる強盗事件が珍しくないと世間ではいわれており。
で、白人どもの地域の洗車屋。ここで働くのは95%がヒスパニックの兄さんやお母さんで、手作業のワックスがけや室内クリーニングを担当している。それをお願いして気前よくお金を使うべきなんだろうけど、今回は機械洗車21ドルコースだけにしておいた。それでも乾拭きはちゃんとしてくれるので、兄ちゃんにチップ渡して終了。
さっさと帰宅して、地下駐車場でワックスがけ開始。外界とちがって土埃が飛んでおらず、車体をこすっても傷つける心配がない。とはいえここでワックスがけするひとを見たことがなく、わたしはアヤシイヤツだったにちがいない。
不幸なうちのクルマにも、一応の光沢が戻ってきた。
今度はどこへ行こうか。妻がカナダへ出張するというので、俺が運転していくよと提案したらアホかと返された。えっ、だって楽しそうじゃん?
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