Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

家族はつらいよ

妻が思いっきり出遅れた職場探しレース、今のところ地域でいうとアフリカとアジアを狙っている。

いくつかの候補国のなかに、東南アジア某国がある。どんどん豊かになっているこの地域のなかでは経済成長がゆっくりしており、一般のイメージとしてはかなり田舎臭いかもしれない。

妻が受けたリモート面接の相手方は、その国に赴任して2年たらずの経験を踏まえて暮らしの実情を語ってくれた。

なんといってもコロナ禍がしんどかった。つい最近まで(おそらくは断続的ながら)ロックダウンが続き、赴任以来の暮らしは制限だらけ、首都からは出られず、目と鼻の先の豊かな隣国への買い出しや旅行もできずにいたという。ロックダウンにどれほどの効果があったのかわからないが、島国日本の過剰な警戒感と相通じるものがあるような気がして、「もしかして無駄な苦労だったかもね・・・」と気の毒になった。

そういう暮らしも単身だったらまだしも耐えようがあるだろうが、その職員は幼い子供を抱えていて、母親にかかる負担をふくめてさぞかし大変だったろうと思う。しかも最近、子供さんがデング熱にかかったという。

わたしたちもダッカでデング熱に怯えながら暮らした。急激な発熱、頭痛、嘔吐といった激烈な症状に苦しむだけではなく、2度3度と感染を繰り返すにつれ重篤化しやすく、死亡率も高まるというから、親としてはたまらなく心配だろう。

ついでにいえばこの国の医療水準はかなり低く、重い病気・怪我の場合は米国政府の手でただちに他国に移送されることになってはいるが、飛行機にも乗せられない重症患者だったらどうなるのかという問題は消えない。

この職にあるかぎり、家族にかかる負担は大きい。というか、家族のいのちを国家に差し出して働いているといっても過言ではない。うちなんて成人約2名で、任地で待ち受ける不都合やリスクを理解して行動するわけだがら楽なもんだが、子持ちは・・・

などと様々な思いが去来する職場さがしシーズン。

いつ終わるのかねえ。

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