Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

なかなかキレないアメリカ人

買う価値なし!とチビシイ烙印を押したフォルクスワーゲンで家具を買いに行った。

背の高い家具(ご存じIKEAの本棚ビリー)を積み込もうとしたとき、ヒヤリとした。長さ2メートルの荷物でも助手席をべったり倒せば楽勝と思い込んでたのが、実際やってみたらティグアンのシートは大きく傾けることはできてもべったり倒れてなんかくれなかった。

過去に乗ったコンパクトカーは、車体が小さいからだろうか、前席がフラットになるよう設計されていたが、大きなクルマは必要ないのかね?一瞬あせったんだけど、今回はシートの間からちょっと顔を出すくらいで収まったので、これで帰ってきました。

事故ったら家具がミサイルになるの図

そんな大活躍を見せたワーゲン君だが、貸し出しから1ヶ月がたち、契約更新のためレンタカー屋さんに出向くことになった。そしたらえらいたくさんの客が順番待ちしていてゲンナリ。従業員いわくコロナのせいで2人が休んでいて、仕事の処理速度がいつもの半分に落ち込んでいるらしい。

30分ほどしてようやく番が回ってきた。うちは契約の延長だから秒速で済むと思っていたところ、とんでもないことになった。うちのワーゲン君はメーカーからリコールがかかったため、運転できないことになったという。リコールってエンジン?ブレーキ?と思ったらラジオの不具合だという。いやいやラジオなくても困らないから運転させてよとお願いしたかったが、リコールが出ると予約システム上で自動的にブロックがかかり、店舗でどう頑張っても貸し出せないんですぅでもなんとかなるかやってみますねぇとスタッフが頑張っていろいろ試してくれはしたが、打開策は見つからず時間ばかりが過ぎていき、結局のところ別の車両を出すから準備が済むまで待ってろという話になった。

それから1時間ほど待ちながら店内の様子を見ていたのだが、待たされているひとたちの態度は実にアッパレだった。なかには書類1枚もらいに来ただけのひともいて、一瞬で終わる用事のため延々と待たされているわけだが、誰もイラついた顔をしたりスタッフにきつい言葉を浴びせるようなことはなく、穏やかに、ときおり互いに冗談を飛ばしながら辛抱強く過ごしている。

日本だったらどうかな、と思った。混雑の原因がコロナとわかっていても、「どうしてくれるんだこっちは客なんだ」とスゴんでみせる客がひとりやふたりいても驚きはしない?日本にいたころのわたしだったら無駄とわかっていてもかなりイライラしていたと思うが、アメリカへ来てからずいぶん変わったと思う。

この店舗のスタッフは皆いい感じなんだけど、マネージャーは特によくできたひとで、こうした事態のなかでも落ち着きを失わず、わたしたちの前を足早に通過しながら「ずいぶんお待たせしてごめんなさいね、あななたちのこと決して忘れてませんから」と作業が進んでいることをユーモラスに伝えていったりする。こういう優雅さがあるから客もいい感じになりやすいんだろなあ。アメリカから教わること、いろいろあります。

優雅な態度といえば、ペニーさんのオモチャに対する態度は月日とともに落ち着きを見せるようになり、以前はブッチブチに噛みちぎることの多かった縫いぐるみも長持ちするようになりました。

最近ペニーさんがドはまりしているのがアイスバー。

ほんとはもっと大きな子用で、ペニーの顎ではこれを鳴らすことができないんだが、なぜか気に入っていて、日光浴にも必ずご同伴。

たまにうっかり忘れると、大急ぎで取りに行く。ペニー史上もっとも気に入っている一品だと思う。

さて、そろそろ我が家のトヨタ君が配達されてくる頃。一筋縄ではいかない予感ムンムンなんだけど、どうなるかなー。

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