動物病院へ行ったのは、狂犬病の抗体検査のため。抗体の量が規定値を越えていないと日本へ行けないから。
おや、以前にそんなこと言ってたよね?
そうなんです4月にベルギーで検査しました。結果は良好。そこから6ヶ月の待機期間を経て10月には日本に入国できることになったところで、急にアメリカへ来ちゃった。そうなると手続きはイチからやり直し。今度はアメリカ政府から抗体のお墨付きをもらうため、ふたたび採血することに。
この件についてペニーさんはかなりご立腹で、悪魔のやつズタズタに噛み砕いてやると息巻くのをなだめすかしてクリニックへ連れてきた。
診察室に入ってもペニーの怒りは収まらず、やたらにガウガウ怒鳴り散らすもんだから、今回もマズル(噛みつき防止マスク)が必要だった。
けれど結論から申し上げますとですね、今回は採血しなかった。その代わり、ベルギーの政府機関が発行した証明書がアメリカでも通用するかどうかを調べてもらうことにした。
つまり、ベルギー政府の検査結果をアメリカ政府が正当なものとして認めて証明書を出してくれれば、それを使って予定どおり10月には日本へ行くことができる。そうでなければ早くても来年1月下旬になってしまう。
とりあえず検査しておくという手もあるが、ペニーへの負担をなるべく減らしたく、今回は様子を見ることにした。
危うく無駄に血を採られるところだったペニーさん、晴れた日には日光浴しながらのんびり過ごしています。
きのうの午後、散歩に出るためエレベーターに乗ったら、ごつい兄ちゃんたちが3人も乗っていて、普段は過疎なエレベーターだけに少しギョッとした。ペニーが吠えないよう素早く抱き上げて乗車するが、腕のなかで唸り始めてテンションMAX。やべえなあと思っていたらエレベーターがまた停まり、今度は若い女性が乗り込んできた。その瞬間ペニーさんったら
ガウガウガウガウガウガウガウガウッ
狂犬病みたいな勢いで吠え始め、女性は一歩飛び下がる。ペニーの口をむにゅっと握って黙らせながら「大丈夫ですよ!」と言ったのだが、女性はいやいやけっこうと胸の前で手を振りながら降りていった。
えらい申し訳ないことしたと思ったが、実はそうでもなかったかもしれない。
実はその女性、プールに行くところだったのかセパレートの水着に薄ものをまとっただけのお姿で(じっさい扉が開いた瞬間その非日常性にうぉい・・・となった)、あれだけ肌を露出した状態で野郎4人が密集するエレベーターに乗り込むのは気が引けたんじゃないか。吠えるワンコを見て咄嗟に「渡りに船!」と身を引いた可能性ゼロとはいえない。
そんなわけでうら若き女性にみごとな助け舟を出した?ペニーさん、なかなかどうして社会の役に立っているのであーる。
最近はキュウリとニンジンへの興味が薄れた代わり、セロリへの食いつきがよくなっており、快食快便の毎日でしゅ。
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