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日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

救いたい!ビーグル4000頭

あるイヌの繁殖施設から約4000頭のビーグル犬が救い出された。

米連邦当局は、バージニア州南部で操業する繁殖施設 Envigo(エンヴィーゴ)を非人道的で違法な飼育を行っているとして摘発した。

その実態は動物保護団体による潜入調査から知ることができる。ただし、「安楽死」させる子犬に麻酔なしに心筋注射するシーンなど残酷な映像が続出するので、大丈夫な方だけどうぞ。

それにしても4000頭とはどういうことか。よく知られているようにビーグルは動物実験に多用されており、Envigo 社は世界20ヶ所の拠点から製薬会社・医学研究施設などにビーグルを出荷している(動物実験の是非についてここでは触れない)

問題はこれからだ。

4000頭が「救出された」といっても、命を長らえることが約束されたわけではない。当局の手で日本の保健所のようなところに収容されてから60日以内に飼い主がつかなければ安楽死させられてしまう。

民間のレスキュー団体に保護されればひとまず安心ではあるが、4000頭ものビーグルをいっときに引き取って預かれるレスキューなど存在しない。仮にワシントンDCエリアにレスキューが20団体あり、それぞれに所属する一時預かりボランティアが30人とした場合、全員が今すぐビーグルを受け入れ可能としても合計600頭しか保護できない。

これはたいへんな事態だ。おそらくいま東海岸のレスキュー団体はいずれも血眼になってボランティアを探しているところだろう。わたしたちがアメリカを離れるまでボランティアをしていたレスキューは、主宰者が昨年西海岸に移住したことから解散となり、レスキュー界隈の情報はストレートには入ってこないが、ツテはあるので調べてみようと思う。

レスキュー団体によって保護されたビーグル

とはいえ、うちで預かれるかどうかはちょっと微妙と言わざるをえない。いま滞在している政府借り上げの部屋から自前のアパートに引っ越すのが今月末。しばらくするとブリュッセルからの引越し荷物150個が到着し、開梱・整理が済むまで足の踏み場もない状態のなか、責任をもって預かれるかどうか。そうでなくとも劣悪な環境にいて人間との触れ合いもなかった保護犬は問題を抱えていることが普通で、センシティブな扱いが必要。

そういうわけで今すぐには始められないかもしれないが、長期では預かることのできないボランティアから別のボランティアへという引き継ぎも普通のことなので、どこかで役に立てるかもしれない。

とりあえず情報収集やな。

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