人じゃねえなワンコだな。
オリーブとはまずまず平穏な関係で同居がスタートしたわけだが、いくつか心配はしていた。たとえば食べ物やオモチャの取り合いでガチ喧嘩なんてのはワンコにありがち。
でもペニーはいい子だからか弱虫だからか、オリーブにオモチャを強奪されても強く抗議することなく、むしろ淡々と受け入れていた。
以下完全に親馬鹿コメントだが、もしかしたらペニーはオリーブの環境変化によるストレスを感じ取り、「なるべく優しくしてあげよう」みたいな気持ちがあったのかもしれない(←異論は受けつけない)。
そういえば散歩中も、オリーブを気遣うような仕草を何度か見せた。歩みの遅いオリーブに「だいじょーぶ?」な振り返り方をするのだ。普段は奴隷1・2号のことなどまったく気にせずグイグイ行っちゃうのに。
そんなペニーの心遣いもあってか、オリーブにも変化が出てきた。わたしたちにも慣れて、愛情を欲しがるようになったのだ。
たとえばペニーがわたしの足元に甘えにくると・・・
遠くでそれを見ていたオリーブがすかさずやってきて・・・
ペニーとは反対側に陣取り・・・
「あたしもなでなでしてちょーだい」
オリーブの場合、本気で甘えるときは膝に抱き着いてきてぴょこぴょこするのだが、爪がでっかいし体重はあるしで結構たいへん。
そんな感じでオリーブとわたしたちとのコミュニケーションが深まるにつれ、ペニーは微妙な態度を見せるようになった。不安げ、という感じかな。
わたしたちに可愛がってもらうときは必ずオリーブが割り込んでくるため、「愛情が半分になっちゃった・・・」と思っていたのかもしれない。
ごめんねペニーさん。でもこういう三角関係ってのはさ、社会性を身に着けるうえでけっこう大切だと思うんだよ。自己を見つめなおす機会っていうかね。だからこれからもチャンスがあったらワンコの預かりするよ?
今回の預かりで最大のデメリットだったのは、オリーブが散歩中に知らないイヌを見るなり吠えかかること。その沸点はかなり低く(例えて言うなら15℃くらい)、街じゅう喧嘩売りながら練り歩く感じで、ペニーがそれにつられてしまうのだ。
ペニー自身は、吠えるたびお座りして反省タイムしてきたおかげで吠え癖は少しは改善しているように見えるが、オリーブの嵐には簡単に同調してしまう。
そういうわけでペニーの理想のお散歩メイトとは、自分に自信があり、ホトケのように穏やかな子ということになろうか。
ともあれオリーブとの同居体験は、ペニーにとっていろいろ得るところがあったと思う。
1号2号のアテンションを欲しがって甘えてくることが増え、それがニューノーマルとなっていくのか、それとも元の素っ気ないペニーさんに戻っていくのか。そのなりゆきを全世界が見守っている。
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