朝起きると、寝室はいつもより肌寒かった。
外気温がこれだからなぁと思いながら散歩に出る。
落葉も終盤にさしかかり、丸裸の木々が増えてきた。下の写真のどこかにペニーがいるんだけど、わかるかな?
あれ、わかっちゃった?撮影しながら見失うほどの保護色だったんだが。
それはともかく、帰宅してペニーの足を洗おうとして驚いた。
お湯が出ない。
ボイラーをチェックしたら、エラー表示が。
ボイラーは給湯を暖房を兼ねており、
だから家が寒かったんだあ
と納得。
すぐに妻が職場の総務に連絡。そこからマンション管理会社→メンテ業者に連絡が行った。
修理は午後4時に来るといっていたが、そんな順調にいくわけがないここはベルギーだぜと思っていたら、やっぱり誰も来やしない。
総務に再度連絡して状況を確認してもらうが、総務の兄ちゃん、マンション管理会社、メンテ業者のすべてが仕事したくない病にかかっているらしく、一向に状況が見えてこない。
すったもんだの揉みあいの末、5時半に来るという話になったものの、ついに業者は現れなかった。今日は行けませんという連絡もなかった。ここはベルギーだからな。
総務の兄ちゃんに対しては、ちゃんと事態を掌握して前に進めろよ!という不満があった。
いつまでたってもゴニョゴニョとはっきりしない話しかしてこない兄ちゃんに業を煮やし、その上司に連絡をとったところ、ようやく以下の事情が判明。
賃貸住宅の修理は、上階からの水漏れといった緊急事態でないかぎり、大家の対応には72時間の猶予を与えるべしという法律があるのだそう。
給湯・暖房については、気温が零度以下の場合は緊急事態だが、そうでなければ修理の着手まで最大72時間待たされる。
このルールのせいで総務は管理会社に強いことが言えなかったらしい。それならそうと最初に言ってくれればそれなりの覚悟で待っていたものを、兄ちゃんのコミュ障ぶりに振り回された。
そういえば兄ちゃんが最初の段階で「つなぎで使えるポータブル暖房機を届けましょうか?」と言ってきたのは、72時間ルールによる修理の遅れを予期していたからだろう。
だがこちらはそういう認識がなく、夕方までには修理が来ると聞かされていたから(半日のガマンなら・・・)と考えて断った。コロナ超絶拡散中のいま、暖房機のセッティングで家にどやどやと踏み込まれることは避けたかったから。
兄ちゃんがもうすこし有能だったら、現地ルールを説明したうえで安全策としてポータブル暖房機を勧めてきただろうし、それならこちらも別の考え方になったはず。
というのが昨日の話。
一段と気温の下がった本日、そろそろお昼になろうというのに、どこからも連絡はない。
いつもは元気なペニーがクッションにくるまって動こうとしない。
わたしも2枚余分に着込んでこれを書いている。
Welcome to Belgium.
先進国へようこそ。
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