ブリュッセルの緯度は北緯50度で、北海道の先に浮かぶサハリン島と同じくらい北極に近い。
それがどういうことかといえば、まだ10月になったばかりだというのに、わが家に日が差してくるのは午前10時近くなってから。
日の出が遅いだけじゃなく、太陽が高く昇らないせいで(南中高度って習ったよね)か影が長く、午前11時近くでもこんな感じ。
よい子は早く家に帰りましょうな時間?
こういう条件のところだから読書はかどるよねーと強引に展開。
最近わたしは読みたくてしょうがなかった本をついに手に入れ、上機嫌になっている。
「知の巨人」「天才」と評されるイスラエルの歴史家・哲学者ユヴァル・ノア・ハラリの著書「サピエンス全史」だ。
発売と同時に世界にセンセーションを巻き起こし、メディア・批評家はもちろんのこと、マイケル・サンデル 、ビル・ゲイツ、畢竟の大作「銃・病原菌・鉄」の著者ジャレド・ダイアモンドら世界の知性から絶賛を浴びた。
われわれ一般人としても読まずに死んではいけない一冊なんだが、いかんせんお値段も立派で、上下巻を揃えると4000円以上する。発売以来5年間、わたしは指先のむずむずに耐えながらセールになるのを待っていた。
ついに来た。
アマゾンの電子書籍 Kindle 版(上下巻の合本)が2376円ときたもんだから、これはもうポチする以外の選択肢はなかった。
人気作だけあって中古品でも3000円台するやつがこの価格、滅多にないチャンスではあるが、セールは10月14日までなので、遅れてはいけない。
Kindle をまだ持っていないひとは、これを機に端末を買っても損はないと個人的には思うのである。
なぜわたしたちがこの本を読まねばならんのかというと・・・
著者ハラリは人類の歴史のすべてを振り返りながら、
わたしたちはなぜこれほど賢こく、愚かで破壊的で、地上に栄えてきたのか。
についていろんな角度から考えるのだが、意表を突く着眼点と柔軟な発想の連続に目からウロコが落ちっぱなし(ハラリだけに)。
この本が向かうところは未来の地球。人類は科学技術の発展や国家という仕組みの変化により、今より幸せになれるのか、それとも破滅的な展開が待っているのか。
個人として「サピエンス全史」を読むとき、なぜ自分は幸せなのか、なぜ不幸なのか、変化の早い時代にあってこれからどうしていけばいいのかについて意識しながらだとかなり面白いと思う。
そんなわけで大作ゲットしたわたしは日照時間が短かろうか寒かろうが一向に困ることなく秋の読書に励むのであーる。
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