残りの納豆をハムチーズパンに乗せて早めの昼食を済ませ・・・
うちら納豆くさいねなどと言いながら向かったのはドイツはライン川のほとり Andernach アンダーナッハ という街。ブリュッセルからは290キロちょいのドライブだった。
アンダーナッハなんて日本での知名度ゼロまちがいなしで、わたしも初耳。ライン川沿いのいろいろを見ようというシンプルな目的で動き出し、ほんらいはコブレンツあたりに泊まるつもりだったが、週末のホテルはどこも満杯または高くて手が出ず、クルマがベルギー・ドイツ国境を越えるころ、妻がスマホ片手にようやく一軒の宿を見つけた。
得意の行き当たりばったり旅の始まり始まりー。
というわけでライン川。
えらい久しぶりやが元気しとったか?
元気やがお前だれや?
のような挨拶を交わしてから散歩開始。
川岸に、とってつけたような建物があったので接近。
そこから見下ろすと、ライン川の様子がよく見える。
いったいなんの目的で川を見ていたのかというと・・・
船が来るたび「おいこら停まれ、通行料払ってけ」といってお金を徴収する川の関所だったそうな。
ひとやモノの流通にかける税金は、古今東西を問わず領主の重要な収入源だったわけだが、今はそういうものがないのかといえば、ガソリン税(日本では1リットルあたり50円ちょっと)なんてのは現代の通行税であり、人間がやることはちっとも変わってないんだね。
この美しい川辺でわたしたちがした最も重要なシゴトは、メシだった。
芝生にマットを敷き、近所のスーパーで買ってきたものを広げる。
ベルギーより食料品が安いドイツ。白い箱入りのサラダが1.99ユーロ(260円)、パン2個が1.8ユーロ(230円)、焼いたチキンが5ユーロ(800円)。
出だしからおおいに食費を節約したのであった。
感動したのは食費の件じゃなく、世界に知られるあのライン川のほとりにわたしたちが突如として現れ、川面をわたる風を受けながらピクニックしていることの不思議さだった。
旅の最初だからこんなこと言ってるのかもしれないが、名所旧跡めぐりまくりじゃなくても、妻とこうしてゆったりするだけで目的の半分は達成した感じ・・・
というわたしたちの背中を見ていたのが、ずらりと並んだキャンピングカー。
主にシニア世代の皆さんが、どっしりと腰を据えてライン河畔の風情を堪能しておられる。
電源なんかが整備されたちゃんとしたサイトがうらやましい。
ほんとはこんな感じでゆっくりと遠くまで旅したいもの。
今はキャンピングカーもコロナのせいで大人気、日本でも新車は納車に半年なんてのがザラ、中古はすぐに売れちゃって深刻なタマ不足とも聞く。
なにを見てもなにをしてもコロナに結びついちゃう。
わが家の行き当たりばったり旅、もちろん明日の予定は決まっていない。
おやすみなさいー。
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