Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまブリュッセル(ベルギー)

妙な遺伝子

ダッカから送った家財のなかからペーパーバッグがひとつ出てきた。 

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手提げひもがプラスチック製ではなく、雑多な木綿糸を撚(よ)りあわせたリサイクル品?にも見える。紙はざらついた触感で、引っ張りや濡れに弱そう。いかにもバングラデシュなたたずまい。

バッグの底は、こんなふうになっている。

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クスリのパッケージをリユースしたもの。

手提げひもの補強も同様にされている。

f:id:sumebamiyaco:20210826183607j:plainこのバッグは薬局でもらったもののような気もするが、そうだとすれば店のひとがしこしこ手作業したものか。 

まだまだ物資が豊かでないバングラデシュを象徴するようなバッグを笑う気などカケラもなく、むしろ深く愛しさを感じてしまう。

 

子供のころ、夕飯を終えた父がちゃぶだいの上に新聞の折り込み広告や贈答品の包み紙を積み上げ、折り目やシワを一枚ずつ直してはハサミで切断し、はがき大のサイズにしていくのを見ていた。

自分の仕事で使ったり、電話機の脇に置いたりするメモ用紙づくりだった。

大正11年生まれ、戦争による極端な物資不足のなかで青春時代をおくった親父が身に着けた習慣だろう。

「もったいない」とかいうお題目を唱えることはなく、淡々と自然にリユース・リサイクルをやっていた。

わたしの印象に深く刻まれたのは、親父の楽しそうな表情だった。

ああ、こういうのって楽しいコトなんやな・・・

そんなふうにして父と同様の習慣をわたしは身に着けたと思う。文化的な遺伝子でありますな。

不要になったモノを目にするたび反射的にリユースを考える癖のため、しょうもないもんがちょっとずつ溜まるという弊害こそあれど、まあ趣味みたいなものということで。

ちなみに父からもらった生物学的な遺伝に頭髪は含まれていなかった。親父は額が後退するソフトバンクの孫正義さんタイプだったが、わたしはそうなっておらず、これについてはけっこう喜んでいる。

男ってどうしてこんなに毛髪を気にするのかねえ。

(バングラのペーパーバックは捨てていない。)

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