Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

そんなんでクビに?

わずか数ドルの通行料を払いそこねるとえらいことになりかねない・・・と書いたのは、以下のような事情による。

妻の勤務先では、入省後しばらくは仮採用のような身分で過ごし、そのあいだにマズイこと(性能低すぎな事実がバレる・不祥事を起こすなど)があるとクビになる。

入省3年目に、正職員に登用されるかどうかの審査がある。

この審査を5年目までにパスしないとクビになる。

1回目でパスする確率は50%を切っているらしいが、幸いなことに妻はボテボテの内野ゴロがセーフになったのか、晴れて正職員への道がひらけた。

「正職員になった」と書かなかったのは、妻がまだ審査委員会からの推薦を受けただけであり、今後の本審査の結果を待つ身だから。

この本審査において、過去数年間に法律違反など反社会的行為のあった者は弾かれることになっている。

食い逃げやゴートーだったら当然のことだが、通行料の踏み倒しのような軽微なルール違反であっても十分にアウトの可能性があるという。

もとより妻もわたしも料金を踏み倒すような図太い神経はしていないが、アメリカの行政システムには信じられないほどいい加減なところがあり、こちらにいくら払う意志あってもいつの間にか「踏み倒し」あつかいにされてしまうリスクがある。

そんな落とし穴にはまって正職員への道が閉ざされるどころかクビになってしまってはかなわんので、妻はここまでの2ヶ月半、アメリカに定期的に連絡を入れてはうちのクルマのナンバーが出て来ないかどうかをチェックし続け、ついに支払いに成功したというわけ。

油断も隙もあったものじゃございません。

 

このさき無事に正職員となった場合、妻は今の仕事をずっと続けるだろうか。

転職の可能性、おおいにあると思う。

アメリカでは転職の回数が「豊富なキャリア」をものがたるところがあり、なおかつ官と民のあいだを行き来することも普通で、その意味では妻にもいろんな選択肢があるだろう。

国に尽くすこと、世界各地の暮らしを体験することが彼女の人生の目標のひとつであり、それは今のところ完全に満たされてはいるのだが、このスタイルを一生守り続ける必要はない。

年齢とともに事情が変わるってのもある。

だけどまあとりあえずブリュッセルの次の任地までは行くんだろなあ。

生活環境が世界最悪レベルの都市から、西欧の豊かな街に移ってきたわけだが、欲を言えば次は両者の中間みたいなところに暮らしてみたい気もする。

そこそこ暮らしやすく、そこそこ安全で、そこそこエキゾチックなどという都合のいい街、どっかにありますかね。

f:id:sumebamiyaco:20210803003738j:plain

リンゴ会議(家具はバングラデシュ産)

オススメの国や都市があったら教えてください。

ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。

にほんブログ村 海外生活ブログ ベルギー情報へ