Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

散歩中のヒヤリ

ちょっと危ない思いをした。

いつもの公園は、イスラム暦の大切な日だったりするのか、ムスリムの集団が大挙してピクニック中だった。

よくあるパターンで、ヒジャブ(かぶりもの)をつけた女性&子供グループと、成人男子グループに分かれて談笑している。

こちらはその真ん中を突っ切って進むことになるのだが、なにせワンコがポピュラーではない民族集団にかこまれるわけであり、正直なところ少し緊張。

こちらに危害が加えられる心配ではなく、その逆だ。

集団の中から坊やがちょこちょこっと飛び出し、こっちへ近づいてくる。

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ピクニックのスナップ写真を撮るためカメラを向けた時だった

満面の笑み。ペニーと仲良くなりたいんだね。

だがムスリム家庭ではイヌとの適切な接し方を子供が教わっておらず(もちろん大人がよくわかっていないから)、何が危険かを知らないことが少なくない。

案の定この坊やはペニーをなでなでするという明確な意図をもって近づいてきた様子だった。

ペニーに限らず、知らない人を怖がるイヌはいくらでもいて、うっかり近づきすぎれば吠えたり噛みついたりすることがある。

ましてや何の準備運動もなくイヌの頭の上から手を突き出すなんて、かなりの危険行為(あんたが怪我をするのは勝手だが、うちの子を怖がらせるのはやめてほしいという話でもある。正直なとこ)

この坊やはまさにそれを仕掛けてきたため、わたしは太目の声を出して Non, non! と言ってみたが、この少年よほど肝が据わっているのか認知力が低いのかわたしの制止を無視して手を出してきた。

ペニーの引き綱をぐいっと引き、手の平を突き出しながら Non! C'est dangereux! というのが精いっぱいだったが、坊やはそれでようやく動きを止めてくれた。

わたしのひどい発音が通じた可能性はごく低いが、まあ雰囲気は伝わるわな。

で、写真をここに載せたのにはワケがある。

あのとき不幸にして事故が起きたばあい、わたしの周囲にいたひげ面の屈強な男20人ほどがどんな態度に出てくるのか、どんな事態に発展しかねないのか、そうしたことを考えるための材料になると思ったからだ。

わたしの意図がイスラムヘイトにないことはお判りいただけると思う。ただ、異文化との接触にはそういうトガった部分が含まれていることを心に刻んでおきたいよねなーんてことを言ってみたかったもよう。

なんとなく伝わったらいいんだけど・・・

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