ベルギーをクサしたあとは力をこめて褒めてみる。
地ビール褒め?
たしかにどれを飲んでもウマ!と思うことが多く、ここがビール王国であることは間違いないと思うが、ポイントはそこじゃない。
ほなら美食?!
この日ふらりと立ち寄ったイタリアンはリアルイタリア人経営で、濃い目の味つけながらそのぶんしっかり美味かった。削ったチーズを山ほど付け合わせてきたのを見て、こんなに使わんやろと思った5分後、すべてかけ終えていた。
隅から隅まで美味いのである。
だがポイントはそこじゃなく、舞台装置にあった。
それは「四角くない街」。
わたしたちがいたのは★印のところで、ここは道路が様々な角度で交差し、ブロックの形はぐちゃぐちゃ。
写真ではわかりにくいかもしれないが、妻が背にしているブロックはゆるやかに開いたかたちになっており、こういうのはなぜか気持ちが和らぐ。
都市の基本は四角形だが、それだからこそパリの凱旋門広場のような変形が良いアクセントになり、景色が艶めく。四角形の緊張が和らげられ、人間的になるからだろう。
さっきの地図の真ん中にある三角州のような区画はカフェテラスになっており、そこはなにやら屋形船のようなリラックス空間になっていた。
街のうるおいって、こういうことだよなと思った。
「四角くない街区」はブリュッセルに限ったことではなく、それでいうなら〇〇が世界一!という街もあるにちがいないだろう。
そこに日本が入ってくるのかどうかわからないが、気持ちの和らぎならここがオススメってのがあったらご教示ねがいたく。
うちはまだブリュッセル歩きというほどのことをしておらず、たまたま近所にこういうところがあったというだけの話なので、またいいのがあったら紹介してみたい。
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