いろいろと忙かった晩、めしは出来合いのものでいいやとなってスーパーのデリを物色していたら、「蕎麦と温野菜」みたいなのがあった。
ヨーロッパへ来ると蕎麦もこうなるんやな。という感動はさておき、ゆで置きの麺をチンして食べるんだから、これはもう冒険以外のなにものでもない。とかいいながら買ってきた。
薄めの不思議な味付け(具体的に説明する力量なし)がしてあり、健康的な雰囲気の食事になった。
麺の食感はまるまる予想通りだったが室町砂場に来たわけじゃなし、こういうときはこういうのでいいんだよ。
ハードルわりと低めな冒険だった。
日本人には、コメの冒険はしたくないというひとが多いかもしれないが、外国にいるとなんでもよくなったりする。
ブリュッセルには日本食品の店がいくつかあり、そこでコメを扱っているところは見てきたが、日本産のコシヒカリとかお値段すごいから、せっかく買うのなら大きな袋を、でもクルマないから持ち帰れない現状のため、近所のスーパーで小さなやつを買ってきた。
品種は日本米。でイタリア産。
シノデ? 日本語? 江戸っ子が「日の出」と言った?
寿司の「司」の字がポップ。
そしてお侍はあんまりイケメンとはいえない。
いまイタリアでは、イタリア産の日本米が脚光を浴びているそうだが、並み居るブランドのなかでシノデのパッケージングの怪しさはずば抜けており、それだけでも楽しい冒険になった。
せっかくだから食べてみよう。
ます、洗うと研ぎ汁がいつまでも白くてフットプリントでかめ。
象印炊飯器で炊いたら、普通に炊けた。
最初なので水加減がわからず、炊飯器の目盛りに合わせたら少しべたついた。
日本のコメの評価でよくいわれる粒立ちや甘味をうんぬんするレベルではないように思われるが、食に淡白なわが家では普通に歓迎された。
ほんとは玄米が欲しいんだけど、ブリュッセルではどうかね。
クルマがあれば2時間かけて独逸国デュッセルドルフまで出かけて探すところなんだが。日本人やたら住んでいるというから。
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