Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

知らず知らずのうちにコロしていた自分

おれたち、けっこうアブナイ暮らし方してるかも・・・

そんなことを話し合った。

家財の梱包を解き、さまざまな日用品を手に取るうち、「こんなものウチにあったんだね」というものが続出する。

気に入って買った食器。ふたりで作ったグラス。タイの浜辺で拾ったサンゴ転じて線香立て。音質が大好きなスピーカー。本。

これらをひとつ手にとるたび、自分がどういう人間だったのかを思い出すような感じがするのは、去年3月、あわただしくダッカを脱出してアメリカに退避して以来15ヶ月のあいだ離れていたからだろう。

日々の暮らしのなかで「あの本を手に取ってぱらぱら」「あのティーセットでまったり」といった気分になることがたびたびあったが、もちろんどれも叶わないことばかりで、そういう欲求不満がたまりすぎるとだんだんアタマがおかしくなる。

だから本やティーセットやその他もろもろのことを意図的に頭から締め出してたんやな・・・

と、今回ようやく気づいた。

この意図的な忘却、たいへん不健康という気がする。良い意味での感情の起伏が失われ、人格から潤いが失われてしまうから。

その意味で、わたしたちは知らず知らずのうちに自分をコロしていたのだろう。ちょっとしたことで気持ちが不安定になったり、体が不調になったりする理由はストレスだと思っていたが、その背景にはこういう自分ゴロシがあったのかもしれない。

今回、久しぶりの品々を手にとるたび「自分がどういう人間だったのか」が思い出されたのは、まだ引き返せるところにいたからだろう。

あぶねえあぶねえ。 

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なんてこたない朝飯が器しだいでグレードアップ by Noritake

コロナで9ヶ月も退避していた去年は特殊ケースとしても、今の暮らしが続くかぎり、身の回り品と数か月間離れて暮らすことが定期的にやってくる。

そういうのに慣れてうまくやり過ごす知恵はつくのだろうが、だから問題なしということにもならないだろう。

自分はもっとツオイ人間だと思ってたんだけど、意外と生身の人間というか弱いところがあって、だからちゃんと面倒みてあげなくちゃならん、パートナーへの気遣いも大事やなと気づいたのであーる。  

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それとペニーさんへの気遣い!

ベルギーでは先週末からマスク着用が緩和され、屋外で密集のない場所であればノーマスクで行動できるようになった。

実際に外しているひとはまだあまり見ないが、これから「もとの世界」に向けてどんどん様子が変わっていくだろう。

コロナは人生を見つめなおすきっかけにもなったけど、そろそろ脱出しないといろいろヤバイよね。 

日本の予防接種が神速で普及し、一日も早くトンネルの出口に到達しますように。

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