Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

たとえばサイアクの上司が来たとしよう

たとえばの話、こんな都市があったとしよう。

深刻な大気汚染、水の悪さ、慢性的な交通渋滞、感染症の大流行といった悪条件にくわえ、テロの可能性が高く、駐在する外国人は自由に出歩くことも許されない。

戦争状態にある国以外では生活条件が世界最悪レベルの都市。そういう場所への転勤を希望する人はあまりいない。

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日本のように転勤拒否が難しい社会や、条件の悪い転勤に分厚い手当をつけることのできる企業は別として、多くの機関にとって劣悪な任地に人を送り込むことは難題。

ある機関は、新人職員には拒否権を与えず、どこへでも送り込むことができるが、組織は中堅や管理職がいなければまわっていかない。

そこで人事部は、やばい任地へ行ってくれるのなら通常はありえない早さで昇進させる「2階級特進」のエサで誘いをかける。

そうすると、能力が低い、性格が悪い、あるいはその両方のせいで昇進が遅れている人材が「おれ行くわ!」と食いついてくる。

それだけではない。

組織としては、劣悪任地の管理職ポストが埋まることがなにより大事で、はっきりいって中身は問わない状態だから、専門知識のない門外漢を現場に押し込んでくる(営業マンだったひとが経理課長になるみたいな)。

 

ただでさえ能力が低く、性格が悪い人物が、実務の知識を欠いていたら何が起きるだろう。

頓珍漢な命令で部下に膨大な無駄しごとをさせる。無自覚な言動で性差別や民族差別をする。こんなことがしょっちゅう起きる。

そのくせ部下の手柄を自分のものにすり換えたり、「能力の低い部下をサポートして部の業績をあげました」的な嘘八百を上層部に上げて得点をかせぐといった悪知恵はちゃんとはたらく。

しかもしかも、課長も部長もそういうやつだったらどうだろう。

 

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職場の士気ダダ下がりになること必至だ。


さて舞台装置は整った。

こんな職場に、正義感の強い職員Aがいたとしよう。

Aは曲がったことが嫌いで、とくに人の上に立つ者の無能や暴虐が許せない。

わけても現地雇いのスタッフは立場が弱く、「圧政」に苦しむことが多いから、かれらをなんとか守ってやりたいと考える。

そこで、しばらくは上司の暴走に辛抱強く対応して、軌道修正を図ったりするのだが、そのことが上司の無能ぶりを浮き彫りにしてしまうことが多く、やがてAは上司から憎まれる。

陰湿なパワハラが始まる。

そのうえAの人事評価を書くのはこの陰湿なパワハラ野郎ときたもんだから、下手をすれば将来の芽をつぶされかねない。

Aは転職をふくめてよく考える必要がでてくる・・・

 

以上、サラリーマンあるある海外転勤編でした。

それでは殺伐とした暮らしにひとしずくの潤いをお届けしましょう。

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自然は美しく、わんこはひとを裏切らない。

こういうのを心の支えにして生きていこうではありませんか。

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