公園を散歩中、すれちがった若いカップルのうち女性のほうが、
♪ちゃららら ちゃっちゃ ちゃっちゃっちゃーん
と高い声で歌った。二流の映画で中国イメージを出すときに鳴らすあれだ。
そのタイミング、声の調子、通りすぎてから クククッ という笑いが聞こえてことなどから考えて、わたしを中国人と思ったのだろう。
だとすれば、コロナがらみの嫌がらせ。
どこにでもいる頭の悪いガキの仕業にいちいち腹を立てることもないが、このところあらためて取沙汰されるようになった「中国の生物兵器」説がこういう連中を焚きつけているのであれば、こちらとしては警戒を緩めるわけにはいかない。
(人工ウイルス説そのものについては、本当であったとしても驚かない)
いまベルギーのコロナ事情はどうなっているのか。
わたしたちはアメリカでワクチン接種を終え、だからといって生活態度を変えることなく保守的に暮らしているせいもあり、ベルギーの実情に敏感ではない。
聞こえてくるのは、当初はコロナによる死者がかなり多かったベルギーも、今ではEU諸国と比べてワクチン接種が急ピッチで進んでおり、このまま新規感染者数が順調に減っていけば6月中旬にも店舗営業の基準を大幅に緩和すると報じられている。
現状、レストランやカフェで禁じられている店内飲食が、段階的に許可されていくことになる。
その意味では「ちゃららら ちゃっちゃ」のお姉さんも、安全圏に逃げ込みつつあるという安心と開放感から羽目をはずしたのかもしれない。
ここ数日は好天が続き、気温も20度を超えることが多く、ひとびとは冬からの解放に浮き立っていることだし。
話はドイツに移るが、ハンブルクに住む友人がこういっている。
ハンブルクでは、簡易コロナ検査所が薬局はもちろんのこと休業中の店舗や路上に置かれた仮設コンテナなどで開かれており、無料で予約不要。
おかげで「今朝もスーパーの買い出し帰りにフラッと立ち寄った。鼻の穴に綿棒を入れるだけ所要時間は約10秒!結果はご覧の通り20分後くらいにメールで送られてくる。おかげで安心して暮らせます」
こういう仕組みあればこそ、感染が抑制されるだけでなく、国民のストレスが軽減され、いろんな意味で「よっしゃ頑張ろう」という気持ちにもなりやすいのではないか。
先進国であればどこでもこうした検査体制を整えられるだろうに、日本はなぜそうならないのか。
日本政府には国民の心のケアという概念が大きく欠けており、あるのは今が勝負どころなんだからガンバレという苦労の押しつけのみ。
武力で劣っていても精神力で勝つのだといって戦争に突入した昭和の日本とぜんぜん変わっていないような気がするんだけど、みなさんどうでしょう。
バシャバシャバシャ・・・
苦い気分になったときはペニー印の清涼剤をひと塗り。
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