まずはブリュッセル物価事情の続き。
また野菜じゃねえかと叱られそうだが、仮住まいでモノを増やすわけにもいかず、ほぼ食い物にしかお金を使っていない。日曜マーケットでの買い物は、
■ 野菜とリンゴ 11.20ユーロ(約1500円)
■ 赤い実のついた観葉植物3ユーロ(約400円)
今回は、オリーブの漬物と、オリーブ+ドライトマト+フェタチーズを合わせたものも買ってみた。
あわせて7.10ユーロ(約950円)。
値段を聞いてひっくり返りそうになったものがある。
妻のスーツにペニーの足跡がついたため近所のクリーニング屋へ持っていったところ、上下のドライが19ユーロ(約2540円)した。
ただしブリュッセル全体がこうだというわけではないだろう。
この店はEU議会の真ん前に位置しており、高給取りとして知られるEU職員むけのお値段なのではないか。
「エコ・クリーニング」をうたっており、環境に優しい技術を使っているのかもしれないが、それだけでは説明のつかない料金に思えた。
なお、EU職員は高給取りといったが、あるアメリカ政府の出先機関ではたらくベルギー人の現地スタッフでけっこう優秀なひとが、最近EUから3倍のサラリーを提示されて移っていった。
アメリカ側がたいして高くないという事情もあるが、「3倍」となればかなりの高給と考えていいだろう。
ちなみにその優秀なスタッフが抜けたばかりのオフィスに転勤してきたのがわが妻であり、その運の悪さをうまく説明する言葉はまだ見つかっていない。
ブリュッセルのパトロール警官は、装備がものものしい。
今朝行き会った3人組の警察官のうちふたりは軽機関銃を胸に構えていた。
正面から撮影する度胸なんぞあるわけもなく、後ろ姿になってしまったが、左のひとの右肩あたりから飛び出しているL字型のものは機関銃の銃床(肩当て)である。
マシンガンなんて、アメリカの警察官ですら乱射事件でもなければ持ち出さない。
こんな街をイヌ連れでのほほーんと歩いていていいものかどうか、ちょっとわからなくなる。
ブリュッセルでは不思議な力学が歩道上にはたらいているようで、ある日ペニーは真っ直ぐに歩行中、プランターと正面衝突した。
プランターが突っ込んできたわけではない。一方でペニーは「よく前を見ていませんでした」と供述し、前方不注意であったことを認めており。
動物がそういうドジを踏むのを見たことがなかったので、妻とふたりで爆笑させてもらった。
これも説明のつかない現象といっていいだろう。
すっかり春めいてきて、今日は初めてベランダで過ごすことができた。
このとき妻が気づいたのは、赤い実ばかりだと思っていたなかに、黄色い花がひとつ咲いていたこと。
写真でググるとハイペリカム(和名オトギリソウ)らしい。
最初、赤い実がはじけて中から花が出てきたのかと思ったが、どうやらそういうことではないらしい。
かといって花のつぼみはあとひとつあるきりで、いったいこれからどうなるのか。
ぱっと説明のつかない植物との出会いは楽しい。
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