ブリュッセルの新都心にはEU諸機関のビルがそびえ立っているが、もとはといえば集合住宅がどこまでもつらなる住宅地。
たとえばEU議会の裏はこんなふうになっており、ふつうのひとびとが住んでいる。
つまりこの界隈は、ステータスの高い旧市街の外側にひろがる庶民の街ということになる。
金曜の午後、ハナキンタイムとはいえないような早い時間から店々は大繁盛。
このうち何人がワクチン接種済みなのか知らないが、まあ元気にやってよね。
到着から10日間の自主隔離を求められたわたしたちは、こんな世間に背を向けてヒソヒソと暮らしていた。
散歩と食料品の買い出しをそそくさと済ませる日々を送りながら、ホテルのすぐ近くにケバブ屋さん発見。
アジア飯となれば試さない手はなく、店先で健啖ぶりを披露する中東系の兄ちゃんたちを横目にご入店(妻のみ)。
海外旅行あるあるだけど、こういう店はクレカお断りのことが多く、やっぱりここも現金。
いや、いいんですよー美味しければ。
で、たっぷり野菜つきのイカリングとドネルケバブを買ってきた。
このほかトラック一杯ほどの揚げたてフライドポテトがついて14ユーロ(約1800円)というのは、少なくともわたしたちの置かれた状況下では福音だった。
自主隔離は、PCR検査がめでたく陰性であったことから自動的に解除。
わーい!といって出かけたのはカフェテラスでもなくデパートでもなくペット用品店。
アメリカから持ち込みが許されたドッグフードは、ペニーが当座食べられるぶんでしかなく(けっこう大きな袋を泣きながら捨ててきた)、なんとか1週間もたせてはきたが、この日の朝ついに尽きた。
数ある商品をためつすがめつ、トウモロコシや豚肉などペニーのアレルギー源をチェックするが、英語の説明つきの商品がごく少なく、ドッグフードがローカルな商品であることを実感。
ペット用品店 Tom & Co のプライベートブランドのものは割安だったので、他とあわせてお試し購入。
さっそくランチとしてお出ししたところ、ペニーさんこれまでより強めのガッツキをお示しになられ、ちょっと安心。
おしゃれとは程遠いブリュッセル都心生活だが、まあ楽しい。
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