ペニーが無事ブリュッセル入りする一方で、飼い主2名も元気に到着した。
いやそりゃウソだな。ちっとも元気じゃなかった。
その理由はもちろん機内にあった。
ユナイテッド航空950便はかなり空いていた。座席は3割ほどしか埋まっておらず、これなら静かなフライトになると思ったわたしはちょっと甘かった。
乗客にはヨーロッパ経由で別の大陸に向かうひとが多数含まれており、さながら民族移動。
かれらは細かいことにこだわらない大らかな性格を発揮して、いろいろやってくれた。
離陸後、着席サインがまだ消えていないうちに立ってウロウロ。
われわれの感覚で「それはないっしょ」というフルボリュームでの会話、笑い声。
エコノミークラスからその上のクラスの席に勝手に移ってきて、追加料金を支払うことなく居座り、3人席を独占してぐーぐー眠る。
このぐーぐーさんが不法占拠(笑)していていたのはわたしたちの背後の席で、せっかくソーシャルディスタンスが保たれていたところへ侵入されて嬉しくなかったことはいいとしても、そのおばちゃん、寝返りしたりブランケットを掛けなおしたりする動作のたび当方の背もたれに手足をばんばん当ててくるんだな。
19時発、7時間半のフライトだから当方としてはなるべく眠っておきたいのだが、うとうとするたび背中をどやされてが5回ほど続き、えらいしんどかった。
かなりひどくどやされたときは、ふたりしてじっと振り返りキビシイ目線を送ったつもりだったが、まーったく気にするそぶりなし。
言葉は悪いがきっとガサツな動作の文化で育ったのだから、文句を言っても伝わらないと思い、沈黙を維持した。
いやー、眠れないってつらいねえ。
ユナイテッド国際線の食事のレベルについてちゃんとした記憶がないのだが、今回のを見るかぎりコストカットしてんなあという印象。
コロナ下だもの、みんなつらいよね。
でも味は悪くなかったよ。マンゴーと書いてあるのはアイスクリームではなくソルベ。
ペニーは離着陸時はシート下に入れなくてはならないが、それ以外はわたしたちの間にいてもらうことができた。
おりにふれ声を聞かせたり、触ってやると安心する様子。
ちなみにユナイテッドの国際線のばあい、同伴ペットは「無料の手荷物」ではなく、料金を払って乗る(125ドルとかそれくらい)。
なんというか、そのぶんオドオドしなくてもいいという感じだった。
眠い眠いわたしたちを乗せて、機はベルギー上空へ。
美しい村々が切れ目なくつらなる国。首都ダッカから出ることが許されなかったバングラデシュとちがい、ここでは自由に旅することができる。
コロナによる制限は別として。
ブリュッセルの美点その1は、道が空いていれば空港から都心まで20分しかかからないこと。
着いたのは金曜朝だが、木曜が祝日のときは週末とつなげて4連休とする習慣(学校も休み) のせいで道路は閑散としており、あっという間にホテルに到着。
チェックインするなりトイレが待ちきれないペニーを連れて歩き出す。
わんこの散歩について事前にいろいろ心配していたことがあったのだが、聞くと見るとでは大違い。
そのあたりについてはあらためて。
とりあえず人間どもはまだ眠い~
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