飼い犬が見えないふりをして名前を呼ぶと慌てて飛んでくるという映像をテレビで見て、さっそく試してみた。
ペニー!
ペェーニー?!
ペニーには決して目を合わせず、遠くを探すふりをすると、ペニーさん大急ぎでソファに飛び乗ってきた。
ウソでしょあたしが見えないの?!ここよここ!!という行動にちがいない。
飛び乗ってくるなりわたしたちに抱き着き、顔や耳を舐めまくって愛情表現MAX。
飼い主との縁が切れてしまうことがすごくコワイのだろう。
これを見てわたしたちはちょっと安心した。
普段のペニーは呼んでも来ないことが多い。かならず尻尾を振って反応するが、すぐにクルリと振り向いてケージに入ってしまうことがけっこうあるのだ。
彼女はネコ体質で、自分がかまってほしいときだけかまってくれというタイプなのかもしれない。
あるいは野犬時代の体験からくる恐怖スイッチが入り、自分でもわからないまま体がそう動いてしまう可能性もある。
そのように解釈する一方で、ペニーはわたしたちのことがどれくらい好きなんだろうという不安のようなものもあった。
今回の「見えないふり」作戦により、まあまあ普通に好かれているらしきことが確認できて嬉しかったというのは単純すぎ?
見えないふり作戦を何度か繰り返すうちに気付いたことがある。
ペニーがソファから逃げ出すことが減ってきた。
以前はオヤツで釣るなどして上がってもらっても、ちょっとした物音やわたしたちの動作に反応して飛び降りていくことが多かったが、最近はよりリラックスしているように見える。
もしかするとペニーは、見えないふり作戦にマンマと引っかかって自分から壁を飛び越えてくる経験を重ねることで、心のバリアみたいなものが解けつつあるのかもしれない。
それはさておき、わたしたちは今日も見えないふり作戦に釣られて膝に飛び乗ってくるペニーに、「完全にバレバレやでえ、おれたちのこと好きなんやろ?」という言葉責めをかまして楽しんでいる。
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