3ヶ月半ぶりの再会にむけて、正直なところ少し不安があった。
「おまえだれ」という顔をペニーがするのではないかと。
大喜びまではしなくてもいいけど、せめて覚えいてほしいと思いながらCさん宅のドアをノックした。
グレースとペニーが飛び出してきてくる。
ペニーは帽子とマスク姿のわたしたちに向かってワンワン(おまえだれ)と吠えたてる。
「ペニー、オレだよオレ!」
手を差し出したら、へっぴり腰で近づいてきて、指先をクンクンするなり「きゅうぅーん」といいながらジタバタし始めた。
あ、やっちゃった・・・
そう。ペニーは喜ぶとお漏らししちゃうんです。
ひとさまんちの玄関先でぴゃぴゃぴゃぴゃっ。
まあペニーが喜んでくれたんだからいいか。
ペニーを連れ帰る車中、Cさんから届いたメッセージには、彼の家のドア付近をうろうろするグレースの写真が添えられていた。
「ペニーを探してる・・・」というCさんの説明は、おそらく当たっているだろう。
いいお姉ちゃんでいてくれたグレースを悲しませたくはないが、こればっかりはごめんねと念じるほかない。
同じ思いをしているに違いないペニーは、うちへ来て30分ほどで落ち着きを見せるようになった。
もといた家だったらまだしも、まったく新しい環境に戸惑っているにちがいないが、ころんと丸まって寝てしまったところを見れば、こやつなかなか図太いところがあるようで。
翌朝、窓際で日向ぼっこするペニーを見てオヤと思った。
妙にツヤツヤしているのだ。
お別れする前のペニーの毛艶がこんなによかったどうか・・・
イヤ、これはやっぱり良くなったようだが、いったいなぜ。
大自然のただなかで強烈運動しまくったから?
わんこの集団生活がストレスフリーだったから?
だとすれば同じ環境をわたしたちが与えてあげることはできず、申し訳ないとしか言いようがない。
それとも食いもののせい?
ペニー用のドッグフードは通販に注文してCさんに届けていたが、それは他の2頭のフードに「吸収」され、ペニーはいろんなものを食べていたのかもしれない。それはどんなフードだったのか。
もうひとつ、Cさん手づくりのわんこクッキーというのもある。
このひとイヌのためなら死ねるんじゃないかと思うほど献身的なCさんは、こういうものを作ってワンコにサービスしている。
クッキーのレシピに毛艶の秘密があるんだったら、ぜひ解明したいところ。
ところで帰ってきたペニーには、毛艶以外に明らかな変化があった。
良い変化?悪い変化?
そのあたりについては機会をあらためて。
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