コロナとは関係ないが、たしか2~3年前につくられたANAの機内ビデオは面白い。
実写とアニメをうまく使い分け、アハハそりゃそうだわなあと思わせてくれる。
ビデオは楽しくとも、今回も機内の風景は淋しかった。
ワシントン・ダレス空港行きのNH102便の乗客は30人程度。コロナを恐れる乗客にとっては楽勝ガラガラでも、ANAにとっては目まいのするような景色だろう。
ダッカ>ドバイ>東京をビジネスクラスで飛んできたのに、東京>ダレスという最長フライトをエコノミーにしたのは、座席の空き具合とANAの安全管理を頼みにしてのことだが、肉体的にはツライんだよね12時間という長さは。
さあメシだ。
なぜかわたしは洋食(シーフードドリア)をいただく。単純なわたしは和食だったらうまいと感じるに決まっているので、洋食で採点しようと思ったからだが、考えてみたらひとさまの料理にあれこれいうほどの味覚は有していない。
エコノミークラスだったらまあこんなもんかナという出来だったが、コロナだからといって手を抜いていない感じはあった。
それと、アルコールの無料サービスは以前のとおりだった。
フライトマップを見て驚いた。
時速120キロの追い風に乗ってのことだが、対地速度が1018キロに達していた。
これまで900キロ台の後半しか見たことがないわたしは、1000キロ超えたらあとひと息で音速(時速1224キロ)じゃん?ジェット戦闘機の領域じゃん?と少し興奮。
乗客が少なく、そのぶん燃料も少ししか積まないから軽くて速いのか。航空各社は貨物で必死に稼いでいると聞くが、ずっしりとまではいかなかったのか。
とにかくこの高速飛行のおかげで、わたしたちは助かった。予定12時間のフライトが11時間に縮んだから。ビジネスクラスなら「寝てるからゆっくりでいいよ~」となるところ、エコノミーは1分でも短いのがいい。
途中に軽食(ピザっぽいパン)をはさみ、到着間近に出た朝食。
わたしは鮭ごはん、妻はパンケーキを頼んでみた。
パンケーキにはシロップがついておらず「?」状態だったが、口に入れたらどら焼きのようにメープルシロップが内蔵されていた。
ところでビジネスクラスをチラ見したところでは、がら空きどころか1人か2人しか乗客がいなかったような。
こういうとき例えば3万円でアップグレードどうですか?なんていったら席がたっくさん埋まるような気がするんだけど、そういうことは各社やってないのかね。ダンピングが露骨になるとちゃんとお金を出したお客さんが怒るもんなあ・・・
と、薄味すぎる全日空の旅体験記。
ただし、アメリカ到着後はちょいインパクトあり体験。
搭乗時と入国時のコロナ陰性証明は同じだが、2週間の自己隔離をうるさく言われるわけでもなく、空港からの移動に公共交通機関の利用を禁じられるわけでもなく、あっさり移動開始。
カーシェア(Lyft リフト)のこのドライバーは、マスクのようなものを帯びてはいるが、後席との間に仕切りを設置するでもなく、助手席にくっつけられた手拭きアルコール以外はコロナぽいところがない。
アメリカは日本と比べて変異株がけっこう入っており、その感染力の強さが取り沙汰されているが、こんなんでええのかい。
トランプが振り撒いた楽勝ムードは、死者50万人超、過去の大戦をうわまわる「大敗北」を喫した今でもこの国から消え去ってはいないらしい。
おそろしやおそろしや、こんなところで5月まで頑張るのか。
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