東京には数日しかいられなかったので、やりたいことを大急ぎでやってきた。
風は強いがよく晴れた週末、わんこのユキちゃんに会いにいった。
違った、ユキちゃんの飼い主に会いに行った。
わたしの友人で、焚火愛好家の変人である。
近ごろはコロナの影響でキャンプやら焚火やらが流行っているいるそうだが、この人物は30年来の焚火愛好家であり、焚火するためいちいちキャンプに出掛けるのがめんどくさいからと、焚火のできる家を建ててしまった。
筋金入りのタキビストがつくった家は、東京の庶民の家としてはまあまあ広いウッドデッキを備えており、周囲には木や草が生い茂り、向かいが小さな森林公園のようになっていることから、ここに座っているといったいどこにいるのかわからなくなってしまう。
熟練のタキビストでもウッドデッキ上でじかに焚火することは不可能だから焚火台をつかい、薪をくべ、豚肉のホイール包み焼きに火を通しながら穏やかな午後を過ごす。
今年は梅(←だよな?)の花の寿命が長く、満開になってから1週間たってもこんなに咲いているのは初めてのこととタキビスト。
なんちゅう贅沢。
と思ってたら、タキビストにばちが当たったのか、エライことに。
長年使ってきた焚火台の底が抜けた。
燃え盛る薪がウッドデッキにバラバラと散らばり、慌てて回収。
すべての事物には寿命がある。
タキビストは次の焚火台について考えており、やばいやばい買っちゃいそう・・・となっている逸品があるのだそう。
ユーコンというアラスカの大河の名を冠した製品で、見たところただのお釜のような姿だが、煙がまったく(あるいはほとんど)出ないという不思議な性能を有しているのだそうで、宣伝通りだとすればかなり重宝するだろう。
この焚火台、アメリカでは500数十ドルで手に入るが、日本では7~8万円するのだそうで、ことし大学受験した娘がいるタキビストとしては容易に踏み切れる買い物ではなさそう。
とはいえこのたび古いやつが壊れてしまった事実はゆるがず、彼が伝統の火を絶やさぬようにするためには何がしかの措置が必要になってくる。
どーするタキビスト。
おちびのユキちゃんは保護犬で、推定10歳ほどになった。
あんまり可愛いので、わたしたちは会うたび「うちの子になる?」と聞いているのだが、ここまでのところ返答はかんばしくない。
この家から出たいという子はまずいないだろう。
まあいい。今はうちにも可愛い子がいるから。
まだ会ってないけど。
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