Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ ただいまラオス

こんな不運ってあるだろうか

直接会ったことはないがわたしたちが大変お世話になったひとが人生のどん底に突き落とされた。

サウスカロライナ州に住むパム・ナリーさんは、長年ペットレスキューの活動をしてきた。

サウスカロライナなど南部諸州は保護犬・保護猫の「生産地」として知られており、無責任な飼い主に放棄された子たちが山ほど救い出されは北部に送られてくる。

パムさんは毎週のようにたくさんのイヌネコをワシントンDCエリアに向けて送り出し、いくつかのレスキュー団体がそれを受け取り、ボランティアによる一時預かりを経て Forever Home へと旅立たせてきた。

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わたしたちはボランティアとしてこの活動に参加し、ダッカ赴任でアメリカを離れるまで10匹あまりのわんこを世話させてもらった。

 

パムさんが救ったペットは何百匹、いや長年のあいだには千匹を超えているだろう。

日本でいうところの保健所に足をはこび、新しい飼い主がつきそうな子を選び出し、選ばれなかった子たちが高い確率で殺処分されることにおそらく身の震えるような辛さをおぼえながらも、救える子を救ってきた。

この仕事、わたしのように精神のヤワな人間には務まらないと思う。

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パムさんはこの仕事に精神力だけでなく、みずからの私財を投じてきた。寄付金だけではまかないきれない活動だからだ。

だが人生の道は平坦ではない。2017年、彼女は重病に倒れ、翌年にかけて活動の中断を余儀なくされたことがある。

ちなみにアメリカでは富裕層以外のひとが病気にかかると家を売りホームレスになるほどお金がかかることが珍しくなく、その点でパムさんはかなり危なかったと思うが、レスキュー仲間などによる募金活動にも支えられ、なんとか復活してくれた。

 

粘り強くレスキューを続けてきたパムさんを、更なる不幸が襲った。

去る2月18日、保護動物のための畜舎をふくむ自宅が突如として火につつまれ、すべてが灰になった。

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建物とともに多くの動物のいのちが失われ、パムさんはわたしたちの想像をこえる悲嘆に暮れていることだろう。

DCエリアのレスキュー主宰者の呼びかけで、募金が始まった。 

パムさん夫婦が無事だったことは不幸中の幸いとして、とにかく生活の立て直しからすべては始まる。

このブログの読者にとってはナニソレ?な話にちがいないが、このようにして世の一隅を照らしてきたひとたちのため、たった5ドルぐらいなら加勢してみようかという気持ちに期待してリンクを掲載した。

5ドルは恥ずかしくなんかなく、立派なこころざし。アメリカ人はすごい貧乏人でもこういうとき堂々と2ドルとか寄付するよ。

(つまり寄付しろと 😊)

 

思ってみれば、アメリカならアメリカで地に足のついた暮らしをするのではなく世界を放浪する身の上は、ペットレスキューのような活動にからみづらいことが重大な難点かもしれない。

海外でもやりゃあいいじゃんと言われるかもしれないが、いろいろ事情があってそう簡単ではなく・・・

と「やらない理由」を考えだしたらキリがないね、なにごとも。 

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