Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活 ~ 現在ダッカから米国へ移動中

突然はじまった特別大サービス

わたしは砂漠気候というものにどっぷりひたった経験がなく、抱いていたイメージといえば砂嵐に遭遇すると口のなかもパンツのなかもざらざらになるとか、昼夜の寒暖差がスゴイとかせいぜいそんなものだったのが、このたび新鮮な発見をした。

砂漠は清潔なのだ。

住居をカビだらけにする湿気や数々の感染症や世界有数の大気汚染の街から来ると余計に強く感じるのかもしれないが、砂漠は乾いており、余計なものがなくて清潔だ。

ドバイのベストシーズンといわれるいま、日陰で過ごしているかぎり、そよそよとした風が吹きわたって気持ちよきことこの上なし。

長椅子にひっくり返り、お茶と読書と昼寝がはかどる。

 

風だけでなく、砂も清潔だ。

なんでもバングラデシュと比較するのは申し訳ないが、ダッカの街に降り積もる土埃は油ぽい煤(すす)とブレンドされているため、雨が降っても流れ落ちにくく、すべての景色をくすませている。

一方で砂漠の砂は、砂丘で転げまわって衣服が砂まみれになっても、ぽんぽんとはたけばすっきり落ちる。もちろん布地によっては少し残るが、さらさらしているせいか不潔感をまったく感じない。 

変な言い方だが、「えー俺砂漠の民として生まれてもぜんぜん平気だったわ」と思ってしまったほど。

【音が出ます】 

 
 
 
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この日、わたしたちを連れまわしてくれた Wild Life Drive のガイドは、シャザムさん。

勤続25年、アルマハ開業のころからここで働いている古株で、「ラクダが楽だぁ」「すごいねえ~」といった日本語を使う陽気な人物。

90年代には客の半分だか6割だかを占めた日本人の「98%が英語を話せなかった」ことから、サービス向上のために日本語を覚えたという。(われわれとの会話は英語だったので、彼の日本語の実力は不明。 おそらく「オリックス、ツノ、ナガーイネ、チカヅク、キケーンネ」くらいの感じではないか)

努力の甲斐あってたいそう喜んでもらえた日本人客だが、シャザムさんによれば9.11テロを境に客足がぱたりと途絶え、コロナ以前にもほとんど来ることがなかったという。

今回、Wild Life Drife 希望者リストのなかに日本人を見つけたシャザムさんは、「俺がやる!」とわたしたちのガイドを買って出たという。

 

ガゼルやオリックスをひととおり見終わったところで、シャザムさんが「ちょっとこれからスゴイところへ連れてってあげる」と言い出した。

世界中の砂漠地帯で大活躍する信頼のトヨタ・ランドクルーザーが、起伏に富んだ砂丘地帯へどんどん入っていく。

ふと見上げれば、車内にはロールバーと呼ばれる鉄パイプがめぐらされている。これさえあれば砂丘のてっぺんから転がり落ちて車体がぼっこぼこになってもキャビンが潰れることはないという安全装備。

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シャザムさん、グイッとアクセルを踏みこんで、どんどん加速していく。

「これからお連れするのはデスネ(以下、パキスタン出身シャザムさんのアクセントふうに)普通はおひとりさま270ドルいただいている砂漠冒険ドライブですよー、でも久しぶりの日本人だからこっそりサービスしちゃうですよー」

というなりシャザムさん、砂丘のてっぺんから谷底へ、谷底から峰へと駆けあがりジャンプで越える冒険ドライブを開始した。

ぶぉーんごごごご、ぶぉぉーんどっすん。

シャザムさん「キレイ、キレイ、サバクー!」と楽しそう。

車体はときに45度近く傾き、適切なアクセルとハンドル操作なくしてはひっくり返るような走りを見せるが、さすがは砂漠ガイド歴25年のシャザムさん、迷いのない運転でぐいぐい進む。

【音が出ます】 

そういうわけで、もしも日本人がこのリゾートを訪れ、Wild Life Drive のガイドにシャザム(Shahzam)さんを指名すれば、特別大サービスを受けられるかもしれないというかなり微妙なお得情報をお伝えしたかった。

なおこの件、社内的にシャザムさんやばいかなとも思ったが、こうした日本人客誘致の努力が認められないことはないだろうと予測し、名前入りで紹介することにした。

 

そんなシャザムさんの大サービスに水を差すようだが、わたしが270ドルの冒険ドライブを買わなかったのはケチだからではなく(たしかに予算はなかったけど)、他人の運転でそれを体験することに興味がなかったから。

運転好きで、砂漠の冒険ドライブもぜひやってみたいが、ひとさまの運転だと予期せぬ方向に体を振られて気持ち悪くなる。

今回もそうなり、特別サービスは有難いけどそろそろいいかな~と3回ほど思ったところでランドクルーザーは目的地に着いた。

 

その丘は、風紋のできかたや遠景のすばらしさがピカイチで、客が大喜びで記念撮影するスポット。

シャザムさんはちゃんと心得ていて、絵になる小丘の上にわたしたちを立たせるとき「足あとつかないように、ぐるっと遠回りしてねー」と誘導してくれる。

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シャザムさん、預ったカメラを横にしたり縦にしたり、寄ったり引いたりしながらパチパチ撮ってくれました。手慣れたもんでした。

 

とここまで来てすんげえ告白なんだが、おふたりさま〆て540ドル相当の冒険ドライブよりも、心洗われる砂漠よりも、あたしゃ向こうの山が気になって・・・。

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奥にそびえるのは、東隣オマーンとの国境をなす山脈で、山好きのわたしはあの岩壁にとりついてみたくてしょうがなかった。

次回のドバイでこれを目標にするってのはちょっと片寄りすぎかねえ。

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