ダッカではこれが最後かもう一度あるか、食品の買い物に出かけようとしたら、クルマが故障していた。
エンジンの冷却水漏れ。このまま運転するとオーバーヒートを起こして止まってしまう。
故障って重なるときには重なるもんやね。
運転手Pさんがだましだまし修理工場までクルマを運んだ(ペットボトルの水を注ぎ足しながら短距離ならOK)。
修理は明日おこなわれ、料金はおそらく8000タカ(約1万円)という話になった。
うちのクルマ、2年前に買って以来、バッテリーと警笛の取り換え以外に大きな修理なく、けっこうな優等生だと思っていたんだが、ここへきてトラブル続き。
よその家に売られるのがいやで駄々こねてるんだろうか。こまったもんだ。
ところで、この故障が発覚したのは運転手Pさんが出勤して一番にやる「始業点検」中だった。もしも冷却水漏れに気づかずに出発していたら、出先で動けなくなった可能性が高い。
始業点検は運輸業界のプロドライバーのあいだでは当然の仕事だが、バングラデシュの雇われ運転手でそんなことマジメにやってるひとはどれほどいるだろう。
Pさんは、かなり勤勉なタイプで、室内をきれいに保つだけでなく、メカのほうにも目配りを欠かさないらしい。
Pさんは、このクルマが日本から来た8年前からずっとめんどうを見てきた。もちろんクルマの持ち主は彼の雇い主だが、Pさんにとっては「俺のクルマ!」という愛着があるらしい。
このたび、Pさんとクルマがコンビ解消することなく、新しい雇い主のところへ行けるようになり、わたしたちもホッとしている。
そう、彼は某国外交官殿との面接を終え、無事採用となった。
熱烈希望していたベースアップは叶わなかったが、はっきりいってダッカのドライバー業界では悪くない給料なんだから、まあ頑張ってほしい。
それと、わたしたちのところでは例外的にヒマだったはずだけど、今後はけっこう忙しくなるかもよ。
ガンバレ!
近ごろご機嫌ナナメなあの子のこともよろしくね!
ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。