サラリーマン時代に溜まった名刺を捨てた。
もちろん捨てる前にデジタル化して、パソコン本体・外付けハードディスク・クラウドの3か所に保存したが、いちばん古いもので40年近く前の名刺だから、組織に属していた人もたいていは退職、あるいはすでに他界された方も少なくないはずで、保存する実利的な理由なんて皆無にひとしいんだけどね。
で、名刺群のなかにいるカラフルな一団にお気づきのことと思うが、これには dentsu と書いてあって、わたしの体験談がまるきり根も葉もない創作ではないことを物語っている(笑)
会議室にぞろぉっと揃った電通戦士からこれを受け取ったとき、ちょっと驚いた。
どこの会社でも名刺のフォーマットはあるものの、個人が勝手にデザインしてまちまちなものを使っていることが多いが、電通は共産主義国家かと思うほど揃っており、あーおっかねえ会社だなと直感的に思ったものだ。
そのなかで裏面の色だけは自分で選べるのかもしれず、こういうところに性格出るのかなあ、こいつ黒とか選んじゃってヤバイやつ?みたいな妄想を楽しませてもらった。
dentsu のみなさん、引き続きごめんなさい。
名刺デジタル化の目的はもちろん断捨離で、転勤族の必須事項っ!
と張り切って作業を始めてみたものの、名刺以外のデジタル化がなかなか進まない。
原本の提示を求められる証明書をはじめ、税金・保険・年金・仕事の資料など、捨てづらい書類がけっこうあり、これらは船便で次の任地へ送ることになる。
が、引越し荷物が無事に届く保証はない。
世界の海では、毎年平均2000個ほどのコンテナが失われている。
去年末には、ハワイ沖で嵐にあった日本の貨物船から一度に1800個あまりのコンテナが流失した。
コンテナ流失ってどゆこと?!
と思うかもしれないが、貨物船はトラックのように荷物を縛ったりするわけじゃなく、コンテナは原則として積み上げっぱなしだから、船が大揺れすると崩れることがあるのですよ。
こうなるともう大魔神とかが出てきて積みなおしてくれないかぎり収拾がつかず、コンテナさんさよなら~。
事故で失われた家財は保険がカバーしてくれるが、お金では買えない価値のあるものの喪失は痛いし、重要書類なんかは別の意味でとっても痛い。
だからダッカへの引越しコンテナにはそういうものを入れなかった。
これからダッカを離れるときも重要書類は手持ちでいくわけだが、スーツケースにも紛失リスクがあるため、キャビンに持ち込むしかない。
パソコンもあって正直なところ重量オーバー。航空会社にはすごく申し訳ない。
だが書類の量は引越しのたび増えていくんだろなあ。
以上、世界の "荒波" から身を守るためのチマチマとした工夫。
ブログのランキングというのがあって、これをポチしていただくとたいへん励みになります。