Pennyと地球あっちこっち

日米カップルの国際転勤生活~ただ今アメリカにコロナ退避中

黙って4割抜くひとたち

さいきんコロナの給付金にからんだ電通の“暗躍 が取りざたされており、電通はあくどい企業というイメージが広まっている。

実際にはどうなのか。

わたしが過去に目の当たりにした「電通商法」は、はっきりいってエグいものだった。

事業のタイプにもよるだろうが、一例として私がからんだ全国的なイベント開催と映像制作がセットになった事業において電通は、なんもしねえくせに黙って4割抜いていく会社だった。

 

それは国がおこなう事業で、何億円かの予算が電通に下りてくるのだが、かれらはそのうち40%を無条件でポケットに入れ、残りの60%を「いい仕事してくださいね」といって下請けの実行部隊に投げてきた。

「いやいやこれっぽっちじゃ国が求めている品質はまったく保てませんよ。あなたがたの役割は下請け業者と国との連絡調整ですが、それだけの仕事に予算の4割が本当に必要なんですか?」

これは電通の本質を思いきり突く発言で、電通のおかげでメシを食っている業界人が決して口にしてはならない禁句だが、当時は電通をいっさい恐れる立場になかったわたしはまるで空気読まずに突っ込んでしまった。

そしたら電通のひとは、すこし驚いたように目をむいてこう言った。

 

そうですけど何か?

 

かれらにとって黙って4割ポケットに入れることは、国から仕事を取ってきてやった「口利き料」として当然の報酬なのだろう。

そこには、国民から集めた貴重な税金をたいした仕事もせずにごっそりポケットに入れる罪悪感など存在していないように見えた。

これだけ荒稼ぎすりゃあ雲突くような自社ビルも建つわけじゃと妙に納得したものだ。

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汐留に鎮座ましますご48階建て御本尊(俗名電通本社ビル)

そんなかれらも、なんもしねえくせに4割抜いていくように見えてはマズイと承知のうえか、仕事してます演出は相当なものだった。

まず、プロジェクトの初会合に大量の人員を投入してくる。たとえば業者側の主だったスタッフ10人に対して電通25人。

大半は入社3~4年目みたいな兄ちゃん姉ちゃんで、ほぼ全員が電通ファッションの黒づくめ(少なくとも当時は黒だった)、着席するなり一斉に黒革のシステム手帳を開き背筋を伸ばすさまは実に壮観だが、かれらの役割がよくわからない。

〇〇業務を補佐する◇◇です、などとご紹介いただくが、仕事の実態がさっぱりわからねえ。

というか電通さんの仕事は業者と事業主の連絡調整だけだろ?どうしてこんな大人数が必要なのよとわたしは会議のあいだじゅう脳みその半分を使って考えていたが、ついに答えを得ることができなかった。

 

疑問はやがて解消されていった。

プロジェクトが走り出し、会議を重ねるごとに議題は具体的かつ複雑になっていったが、それと反比例して電通側の出席者は減り続け、しまいにはリアルに仕事をしている2~3人の中堅社員だけになった。

どう考えても最初の大人数は「おまえらが向き合ってるのは大電通さまでぇ」というコケ脅し、そしてこのプロジェクトには巨額の経費をかけていますアピールであったとしか思えないのである。クソだっさい人海戦術だけどな。

なお、最初に大量動員された若者たちにもちゃんと役割はあり、イベント当日の受付け周辺やVIPの送り迎えといった事業主の目にとまりやすいポジションで生き生きと活躍しておられ、「この仕事、電通がきっちり仕切っています」感の盛り上げに一役も二役も買っていたことは間違いない。

ただしそんな彼らの人件費をどれほど過大に見積もっても、億単位の予算の40%になど遥かに届かないことは小学生にもわかることだった。

  

以上が私の見た「電通商法」のいち側面。

この事例をもってすべてを量ることはできず、もっとホワイトな面もあれば、はるかにブラックな面もあるにちがいない。

個人的には、強く大きくなりすぎた電通が、政界・官界との太すぎるパイプを通して、一般国民には理解できないスケールのぼったくり商売をしているという印象を拭い去ることができない。

もちろんその「共犯者」は一部の官僚と政治家である。

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