「逃げ恥」新春スペシャルの制作陣はエラかったと思う。
妊娠・出産・子育てをめぐる意識の男女間ギャップ、
選択的夫婦別姓、
育休制度、
同性婚、
結婚しない生き方
といった結婚をめぐる課題に幅広く触れながらも、無理なく面白く見せてくれた。
「逃げ恥」のような人気ドラマはテレビ局にとっての資産だが、今回TBSは、逃げ恥を利用してもう一回おいしい思いをすることを第一目的とはしなかったと思う。
そのかわり、こんな時代だからこそ大切なことについて考えるきっかけ、いわば社会資産として逃げ恥を活用しようと考えたのではないか。
民放はビジネスだが、電波は公器である。
そのことを「逃げ恥」新春スペシャルはあらためて示してくれたと思う。
ごちそうさまでした。
なお、たとえば夫婦別姓についてのこのドラマの立ち位置は明確で、「そうしたい人がそうできるようになればいい」というものだった。
夫婦同姓は日本の伝統であり(←たかだか明治以降の話)、別姓にすれば家庭が崩壊する(←だったら世界中で崩壊してるはず)という保守派の主張を蹴飛ばす「ねほりんはぽりん」でのやりとりは簡潔にして絶妙だった。
ふだんTBSの安っぽいサヨク成分に辟易することが少なくないが、こういうリベラル要素には大きな拍手を贈りたい。
さて、ダッカへの帰還から2週間がたち、わたしたちは外出してもいいことになった。
ここまではリアルにほんとに家から一歩も出なかった。
近所のスーパーまで出かけたいという衝動はあったが、建物を出ようとした瞬間にタイホされるような気がしてやめておいた。
マンション入り口にはガードマンのほか対テロリスト警備のための武装警察官が詰めているのだが、現在は警備に加えて入国者の自宅隔離違反をチェックせよと政府から命令されているかもしれない。
以前には日本からの出張者が隔離ルールを破って地方の工業団地だかへ出かけたところ、動きを見張っていた警察に逮捕されたというニュースがあった。
日本などとは国情がちがい、政府の力が強いからねえ。
巣ごもりといってもダッカのはあんまり快適じゃない。
たまにはゆっくり湯につかってリラックスを・・・と思っても、水道水が濁っていて、臭いもするしで。
心のオアシス、胃袋のパラダイスを得るため、納豆づくり再開。
北海道産の極小粒大豆、なかなかいい納豆ができる。
昨日は妻のインプロヴィゼーションにより炒めたゴーヤとコラボさせたところ、旨味と苦みが混ざり合う絶品に。
黄色くて臭い風呂2回分の不幸せを帳消しにしてくれた。
わが家のしろうと納豆製造、こんなもんを喜んでくれる日本人家庭が近所にいらっしゃったのだが、ご家族が日本に避難し、現在は駐在員のオットさんだけ。
コロナさえなければご苦労さまっす!とお届けにあがりたいところだが、「製品」の安全が保障できない。
こんな小さなシアワセすら分かち合えないってのはツラいことだ。
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